フジ・メディア・ホールディングス（以下、FMH）傘下の（株）サンケイビル（本社・東京都千代田区、飯島一暢社長）がグランビスタホテル＆リゾート（本社・東京都中央区、須田貞則社長、以下グランビスタ）を買収することを発表した。

　サンケイビルはグランビスタ買収のために（株）ジェイ・ウィル・パートナーズ（本社・東京都千代田区、佐藤雅典社長）と合同会社ジェイ・エックス・エーを設立。同合同会社が3月13 日付で、（株）地域経済活性化支援機構からグランビスタの株式を取得する株式譲渡契約を締結した。株式譲渡実施は4 月24 日を予定。なお、ジェイ・エックス・エーは、サンケイビルの連結子会社となる予定。取得株式数は普通株式3733 万3800 株（普通株式に占める割合約 99.6％）、A種優先株式200 万株（A 種優先株式に占める割合100％）。

　グランビスタは1958 年に創業。札幌グランドホテル、札幌パークホテル、ホテル大阪ベイタワー、銀座グランドホテル、ホテル・ザ・ルーテル（運営受託）、章月グランドホテル、白良荘グランドホテル、黒部観光ホテル、ホテルゆもと登別（運営受託）などのホテルやリゾートホテル、鴨川シーワールドや熱海ビーチラインなどの観光施設を保有、運営している。2011 年に地域経済活性化支援機構の前身である旧企業再生支援機構が株式を取得し、経営再建を支援してきた。

　サンケイビルはビル事業・住宅事業・シニア事業などを柱としているが、4 月21 日にゲストハウス型の「ホテル＆ラウンジグリッズ」を開業予定とするなど、ホテル事業も新たな柱として醸成していく考え。グランビスタはその一役を担うと判断。

　また、FMH 傘下のフジテレビが三井不動産などとともに、お台場で推進する大規模な国際会議場・展示場を中核としたIR 事業においても高いシナジー効果を発揮すると考えたという。