グランプリ「レッドエッグ」を獲得した吉武広樹氏
新時代の若き才能を発掘する、日本最大級の料理人コンペティションとして昨年第1 回が行なわれ、第2 回としてさらに注目を集めていたRED U-35 のグランプリが11 月3日、遂に決定した。
グランプリである「レッドエッグ」に輝いたのはフランス パリにある創作料理「Restaurant sola paris」のオーナーシェフである吉武広樹氏(34)。国内外355 人のエントリー者の中から4 段階の審査を経ての栄えある受賞となった。
RED U-35 のRED とは「RYORININ’s EMERGING DREAM」の略で、食生活ジャーナリストの岸朝子氏と㈱ぐるなびの代表取締役会長である滝久雄氏が発起人、小山薫堂氏が総合プロデューサーとなり、審査員団には審査員長として辻調理師専門学校の校長である辻芳樹氏をはじめ、「LA BETTOLA」オーナーシェフ 落合務氏、「ステラ マリス ジャポン」代表 吉野建氏、「菊乃井」主人 村田吉弘氏、「つきぢ田村」代表取締役 田村隆氏、ソムリエの田崎真也氏、「Wakiya 一笑美茶樓」オーナーシェフ 脇屋友詞氏、フードコラムニストで雑誌「あまから手帖」の編集顧問 門上武司氏、レストランジャーナリスト 犬養裕美子氏、小社代表取締役社長 太田進と錚々たるメンバーが名を連ね、世界に通用する才能ある若手料理人の発掘を目的としたコンペティション。そのため、料理技術だけでなく人間性やプレゼンテーション能力も問われる。
受賞に対し吉武氏は「料理人としてやはりトップをとりたいという強い気持ちがありましたのでエントリーしました。家族や応援して下さる方の思いなど、たくさんのものを背負っていたので、受賞できてまずほっとしたというのが正直な気持ちですね。大会を通じ、その料理にどのような思いを込めるのかということを常に考えながら自分自身を見つめ直すということの連続でした」と話した。
同コンペティションは第1、2回の成功を受け、来年も開催予定。
受賞者の発表を待つ緊張の瞬間。
吉武氏の最終審査の料理「故郷」 伝統 ― 革新

レッドエッグ 受賞者
「Restaurant sola paris」 オーナーシェフ 吉武 広樹 氏
レッドエッグ受賞者の吉武 広樹氏は佐賀県生まれの34 歳。
幼少期に「料理の鉄人」を見て料理人に憧れ、東京のフレンチレストランで
勤務の後に世界中の料理を見たいという思いで26 歳の時に調理道具を持って世界40 カ国を渡り歩いた。
その後シンガポールでレストラン「Hiroki88」をオープンするもパリへの
思いを捨てきれず2010 年に「Restaurant sola paris」をオープン。
2012 年にはミシュラン1ツ星を獲得している。
「Restaurant sola paris」
住所:12 Rue de l'Hôtel Colbert, 75005 Paris,France / TEL:+33 1 43 29 59 04
営業時間:12 :00-14:00 / 19:00-22:00 定休日:日・月