東京商工リサーチによる2015 年3月の「倒産月報」が2015 年4 月8 日に発表。全国の企業倒産件数は859 件、負債総額が2236 億3100 万円となった。
倒産件数は前年同月比5.5% 減(45件増)で、6 カ月連続で前年同月を上回った。ただし、3 月度としては1996年以降の過去20 年間では2014 年(814件)に次いで、2 番目に少ない水準であった。金融機関が中小企業のリスケ要請に応じていることや、景気対策として実施された公共事業の前倒し発注の影響、中小企業向け貸出金の増加も経営を下支えしている。
負債総額は、前年同月比91.1%増(1066 億3400 万円増)で、2 カ月連続で前年同月を上回った。負債10 億円以上の大型倒産が39 件(前年同月17 件)と倍増し、ゴルフ場など負債100 億円以上が3 件(前年同月ゼロ)発生したことが影響した。
産業別では、卸売業140 件( 同27.2% 増)、小売業111 件( 同7.7%増)、運輸業42 件(同90.9%増)と流通関連が増加を見せた。原材料の値上げで仕入れ価格の上昇が見られるなか、今後の推移が注目される。
円安関連倒産は17件(前年同月28 件)、34カ月ぶりに前年同月を上回った。
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東京商工リサーチ
3月の全国企業倒産状況 負債総額2236億3100万円
【月刊HOTERES 2015年05月号】
2015年05月21日(木)