ログイン
検索
  • TOP  > 
  • 記事一覧  > 
  • フラッグシップホテルと同時に今後の展開でも重要なポジションを担う グループのフラッグシップを強化し、 今後の展開に向けた強固な基盤を創る
キーパーソンインタビュー

フラッグシップホテルと同時に今後の展開でも重要なポジションを担う グループのフラッグシップを強化し、 今後の展開に向けた強固な基盤を創る

2016年08月06日(土)
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 森トラスト・ホテルズ&リゾーツ初の外資系リブランドホテルとして誕生した東京マリオットホテル。
 同ホテルはグループのフラッグシップとしての役割だけでなく、今後次々と展開されるラフォーレブランドホテルからマリオットブランドホテルへのリブランドにおいても重要な役割を果たす。本項ではその重責を担う二人に、現在の取り組みと今後の展開に向けた意気込みについて聞いた。
 


東京マリオットホテル 総支配人 飯田 雄介  氏


中長期的なビジョンをもとに
地元への取り組みも強化

 
 東京マリオットホテルは森トラスト・ホテルズ&リゾーツとマリオット・インターナショナルの初めてのアライアンスが実現した案件として2013年12月に開業をしました。

 私が着任した2015年5月から1年ほどが経過しましたが、宿泊部門の業績についてはコーポレートの強化やチャネルの整備をはじめとした適切なレベニューマネジメントによって順調に推移しています。

 宿泊部門の業績は順調に推移していますが、今後もそれを継続しながら、さらにはホテル全館としても成長していくために、近視眼的な視野だけではなく、中長期のブランディングも踏まえた構想が重要だと考えています。

 そのために、東京マリオットホテルでは5年後の目標を明確に定め、そこに向けた具体的な計画を策定しました。

 その計画の中で、特に直近においては地元である東京エリアでリブランド後の認知拡大が一つの鍵であると考えました。それによって、宿泊では地元企業とのコーポレート契約の獲得のほか、地元のお客さまの利用による一般宴会や婚礼、レストランの収益につながると考えたためです。

 その具体的な施策として、営業部門にローカル専任のスタッフを置いたほか、私自身もローカルのコミュニティのイベントに参加させていただくなど積極的にかかわるようにしました。

 その結果、一般宴会が増収となったほか、特に大きな課題であった婚礼の事業が順調に上昇のステージに乗ってきたと感じています。東京マリオットホテルとしてのブランド認知が広がった結果、来館数も伸びています。もちろん、この結果は婚礼の責任者をはじめとした婚礼担当チームの頑張りの結果が大きな要因です。
 

グループとしての相乗効果を
生み出せる体制があるのは大きな強み

 
 今後森トラスト・ホテルズ&リゾーツとしては、7月29日に開業した軽井沢マリオットを皮切りとして地方都市への展開も進んでいきます。

 東京マリオットホテルはグループとして最初に開業をしたホテルということもあり、重要な役割を果たすと責任を感じています。ここでの実績やノウハウが、これから広がっていく各エリアのホテルのベースにもなるからです。

 これから増えていくグループとしての相乗効果を考えた時、グループのオーナーが同じであるということは大きな強みとなってくると思います。グループとして一度GOが出れば全体で取り組んでいける分、ほかにはない総合力とスピードが発揮できるからです。

 森トラストグループとして掲げられた大きなビジョンの中で、フラッグシップである東京マリオットホテルとして、私たち森トラスト・ホテルズ&リゾーツが担う役割・責任をしっかりと果たせるよう、全力で取り組んでいきたいと思います。

 


東京マリオットホテル 総支配人 総料理長 島田 昇治氏とホテルスタッフ


「マリオットらしさ」を
ひたすらに研究し続けた

 
 私は森トラスト・ホテルズ&リゾーツのメンバーとしてはウェスティンホテル仙台の開業後から参画しました。ウェスティンホテル仙台では最終的に総料理長を務め、後進が育ってきた中で東京マリオットホテルの開業が決まり、リブランドプロジェクトから携わらせていただいています。

 リブランドにおいてはさまざまなバックグラウンドを持つスタッフたちをまとめながら、また、私自身も初めてとなる「マリオット」のブランドの理解、そしてオーナーのホテルにかける想いを料理で体現していくという点では新しい挑戦でした。

 特に当初はマリオットとはどのようなブランドなのか、「マリオットらしさ」をどのように表現していくか、など必死で情報を集め、ひたすらに研究し続けましたね。

 そして、開業をしてからもチャレンジの連続でした。マリオット・インターナショナルのロイヤリティプログラム「マリオット リワード」の送客力は強力で、リブランド後から急に北米を中心としたお客さまが増えたのです。これには非常に驚くと同時に、彼らのニーズに対応をするため、さらなる勉強・研究の毎日でした。

 リブランド当初は、悔しくもゲスト評価の中でフードクオリティの項目は高いとは言えませんでした。しかし、ニーズに応えるためのトライアル・アンド・エラーを積み重ねた結果、アジア地区マリオットホテル49ホテルのフードクオリティ部門で76.9のハイスコアを出してナンバーワンになりました。

 
「東京から地方」「地方から東京」など
さまざまな相乗効果が見込まれる

 
 今後も展開が続いていきますが、東京での経験は、今後大きく生きてくると思います。マリオットのコンセプトと、地域の魅力を融合させていくことが重要になってくると思います。ホテルが増えればスケールメリットはもちろん、「東京から地方」だけではなく、地方の食材などをいかした「地方から東京」という取り組みもできるでしょう。さまざまなグループとしての融合は、大きな強みになると考えています。

 今後の展開にあたっての私の役割は、これからリブランドするホテルのスタッフにマリオットの価値・意味を伝えながら、それぞれのホテルの持つポテンシャルを最大限に引き出すことだと思っています。私自身も過去にリブランドの中で苦労をしましたので、その経験を生かし、マリオットの価値を、橋渡し役となって伝えていきたいと思います。

 ホテルが増えていくというのは、当然苦労もありますが、楽しみもあります。今後もホテルは増えていきますが、皆さまの期待に応えられるよう、一生懸命努力をしていきたいと思います。

 

月刊HOTERES[ホテレス]最新号
2025年01月15日号
2025年01月15日号
本体6,600円(税込)
【特集】ホテルビジネス 2025
【2025年 ホテル業界 Big4 新春特別座談会】
(株)ニュー・オータニ 取締役 ホテルニューオータニ(東京…

■業界人必読ニュース

■アクセスランキング

  • 昨日
  • 1週間
  • 1ヶ月
CLOSE