オンラインホテル予約サイト世界最大手のHotels.com®が行なった最新の調査によると、日本の旅行者、世界の旅行者共にホテルを選ぶ際に欠かせないアメニティ/サービスの1位は、前回に引き続き「無料Wi-Fi」であることがわかった。また、休暇旅行でホテルを利用する日本の旅行者にとってはWi-Fiに続いて「無料の朝食」が2位、「ヘアドライヤー」が3位となり、出張でホテルを利用する日本の旅行者にとっては「アクセス」が2位となり、「無料の朝食」が3位であったことも判明した。
本調査は、2015年3月~4月にEメールにて行なわれた。調査結果は、アルゼンチン、オーストラリア、ブラジル、カナダ、中国、コロンビア、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、香港、インド、アイルランド、イタリア、日本、韓国、メキシコ、オランダ、ニュージーランド、ノルウェー、ロシア、シンガポール、スペイン、スウェーデン、台湾、タイ、イギリス、アメリカの28ヶ国の4,700人以上の回答者から得た回答の加重平均に基づく。
~日本人旅行者の主な調査結果~
•無料Wi-Fiは休暇旅行・出張のいずれにとっても最も重要な項目となり、休暇旅行で41%、出張で47%が回答。また、2015年に全ホテルで取り扱ってほしいテクノロジー関連のアメニティにおいても、無料Wi-Fiがトップで57%の回答があり、さらに19%は、有料の場合でも利用したいと回答している。
•日本人にとって朝食のサービスはホテル選びの重要なポイントとなっており、「ホテル選びに欠かせないサービス」として休暇旅行の2位、出張の3位にランキングしている。
しかしながら、「大々的に宣伝されていた割にはあまり魅力的ではなかったサービス」の質問に、調査国28ヶ国のうち、日本の回答者だけが「無料の朝食」(18%)を最も多く選んでおり、全体の平均が3%程度であるなか、日本人は「無料の朝食」への期待度は他の国と比べて高いことがわかる。
•日本人旅行者がホテルで過ごす際に煩わしいと感じることの第1位は「騒音」(52%)で2位は「お湯が出ない」(36%)こと、3位が「カーペットの異臭」および「シャワーしかない(バスタブがない)」(各29%)という結果だった。「シャワーしかない(バスタブがない)」という項目で票を集めたのは、唯一日本人旅行者のみとなっている。
~世界の旅行者の主な調査結果~
■1位は「無料Wi-Fi」
•「休暇旅行でホテルを選ぶ際に欠かせないサービス」として、「無料Wi-Fi」が1位(30%)となりましたが、2013年の34%から微減している。
•出張においても、50%の回答者が「無料Wi-Fiは欠かせない」と回答しているものの、2年前の56%からは減少している。
•「無料Wi-Fi」は、60%の回答者が「2015年に全ホテルで取り扱って欲しいテクノロジー関連のサービス」であると回答しているが、2013年に比べると6%減少している。
上記から、依然として高い人気である「無料Wi-Fi」だが、ホテル以外の無料のWi-Fiホットスポットの増加や、モバイル機器のデータプランの充実に伴い、旅行者は以前に比べてホテルのWi-Fiに依存しなくなっているようだ。
■飲食関係のアメニティ/サービスが人気
•「無料の朝食」は、前回に引き続き「休暇旅行に欠かせないサービス」の2位(21%)でした。また、「出張に欠かせないサービス」においては、2位の「公共交通機関、レストラン、ショップへのアクセスの良さ」と僅差で3位(12%)となった。
・ 人気の朝食メニューは、「フレッシュフルーツ」、「コーヒー、紅茶」(各16%)、「肉類」、「卵」(各12%)、「パン、トースト」、「ジュース」(各8%)だった。
•「最高級のコーヒーメーカーやエスプレッソマシーン」(23%)は、最も人気の最新の客室アメニティだった。
• 33%の回答者が、「無料のミネラルウォーター」は、「もっと多くのホテルで取り扱って欲しいと感じるシンプルなアメニティ」であると回答している。
•「無料の朝食」は、「2015年に全ホテルで取り扱って欲しいテクノロジー関連以外のサービス」の1位(27%)で、2位は「客室冷蔵庫」(15%)だった。「宿泊料が安くなるのであれば無料の朝食は無くても構わない」との回答者は、3%に留まった。
•最も人気のある「一度は体験してみたい斬新なサービス」の質問に、34%が「就寝前に選んで食べることができるチョコレートパーラー」と回答した。
■人気の低いアメニティ/サービス
•世界の旅行者の24%が「有料のミニバー」は「大々的に宣伝されていた割にはあまり魅力的でなかった」と回答しており、17%は「一度も使ったことがない」と回答している。
•浴室備え付けの電話」は、「一度も使ったことのないアメニティ」の1位(22%)となっていることに加え、「もっと多くのホテルで取り扱って欲しいシンプルなアメニティ」として「コードレス電話」を選択した回答者は全体の1%に留まっていることから、電話は不人気のようだ。
•「コンドーム」と「救急箱」はコードレス電話に比べると多少人気があり、それぞれ3%の回答者が「もっと多くのホテルで取り扱って欲しい」と回答した。
•「ホテルを選ぶ際に欠かせないアメニティ」として「最高級の洗面用具」を選択した回答者は、休暇旅行および出張の両方で1%に留まりました。また、9%が、「宿泊料が安くなるのであれば無くて構わない」と回答している。
•「ホテルの部屋で過ごす際に煩わしいと感じるもの」の1位は、「他のお客さんの騒音」(21%)だった。
■手ぐせの悪い国
ホテルから持ち帰ったことのあるアメニティを尋ねたところ、「特になし」と回答した人が最も少なかった国はアルゼンチン(27%)で、シンガポール(29%)とスペイン(30%)が続いた。日本人は、44%がホテルからアメニティを持ち帰ったことがないと回答している。一方、「ホテルからアメニティを持ち帰ったことはない」と回答した人が最も多かった国は、コロンビア(69%)、ノルウェー、韓国、香港、デンマーク(各67%)だった。
もっと多くのホテルで取り扱って欲しいアメニティとして「文房具」を選択した回答者は1%にすぎなかった一方で、「持ち帰ったことのあるアメニティ」の1位は「文房具」(20%)であることが明らかになった。2位は「スリッパ」(12%)、3位は「鍵」(10%)だった。
Hotels.com (http://jp.hotels.com)