㈱テイクアンドギヴ・ニーズはインドネシアの首都ジャカルタに現地法人を設立、5ツ星ホテル「フェアモント ジャカルタ」において婚礼事業を開始した。近年注目を集める成長市場ASEANへの進出を本格化する。
「フェアモント ジャカルタ」外観
国連の統計によるとインドネシアの婚礼組数は2011年において約230万組で、世界でも指折りの巨大市場。また、2040年ごろまで人口ボーナス期※1が継続し、中長期的に結婚適齢期のカップルが増加するとみられている。
近年は富裕層および中間上位層が急激に増加し、若年層においては消費ニーズが多様化する兆しがある。このような傾向は婚礼市場においても例外ではなく、特にジャカルタ都市部においては、「装飾や演出にこだわる結婚式」へのニーズが高まってきている。
この背景の中、T&Gグループは国内外で定評のある高品質なサービスを武器に、さらなるグローバル化を推進するため、2014年12月に現地法人「PT TAKE AND GIVE. NEEDS INDONESIA」(インドネシア・ジャカルタ)を設立。日本のハウスウェディング業界のパイオニア企業として蓄積したノウハウと、中国・香港・米国などのグローバル市場での知見を強みにジャカルタで新たな市場の掘り起こしに取り組む。
ジャカルタにおける事業展開としてまず、2015年4月より、5つ星ホテル「フェアモント ジャカルタ」においてプロデュース事業を開始した。このほど、ホテルオーナーの鹿島建設㈱のインドネシア関連会社「スナヤン・トリカリア・スンパナ」と業務提携契約において合意に達し、同ホテルより独占的に婚礼業務を受託し、ハイエンド層をターゲットとした婚礼サービスを提供していく。
T&Gグループでは、平成26年度に海外事業をグループ売上高の10%を占める事業とすることを目標として掲げていたが、一年前倒しでの達成となった。
※1 人口ボーナス期 子供と高齢者の数に比べて生産年齢人口(15歳以上から65歳未満)の割合が高い時期のことをいう。豊富な労働力を伴い、大きな経済成長が期待される。
㈱テイクアンドギヴ・ニーズ
http://www.tgn.co.jp/