2015 年は引き続きインバウンドの好調が続き、ホスピタリティは有望なアセットタイプとして認識されるのみならず、今後の日本経済を牽引する主要成長産業に数えられるまでに至りました。しかしそのような状況だからこそ、さらに戦略的な視点で将来的な展望も持つことが、今我々ホスピタリティ・アセットマネージャーに要求されているのではないでしょうか。
第5 回目を迎える本年の日本ホスピタリティ・アセットマネージャー協会セミナーでは、マクロ的な視点に立つテーマ、またトレンドを盛り込んだテーマ、さらには今後の戦略的方向性を考えるテーマを網羅しております。インバウンドによるホスピタリティマーケットの牽引がどこまで続くのかについてマクロ的な視点での分析を加える「どこまで伸びるインバウンド – マクロ経済の観点から」、現在のホテル投資マーケットをリードする投資家に集まっていただき彼らの戦略に焦点をあてる「最新-マーケットリーダーのホテル投資とアセットマネジメント戦略」、ホテルオペレーターの新しいブランド戦略を語る上で欠かせない「コレクションブランド」を考える「コレクションブランド加入の戦略とその利点」、そしてAirbnb を始めとする民泊の今後の展望を語る「民泊の展望」など今後のホスピタリティ・アセットマネジメント業界を考えるうえで鍵となり得る興味深いテーマを企画しております。以下に詳細をご案内いたします。
日時: 2016 年4 月19 日(火)13:30 – 21:00
会場: 品川プリンスホテル・メインタワー
(セミナー:30 階「ダイヤモンド30」、懇親会:28 階「エメラルド28」)
参加費: ¥25,000- (HAMA Japan 会員は無料)
スケジュール
13:30
開会のご挨拶
13:40-14:40
どこまで伸びるインバウンド – マクロ経済の観点から(プレゼンテーション)
モルガン・スタンレーMUFG 証券株式会社
調査統括本部 株式調査部 エグゼクティブディレクター
尾坂 拓也様
アベノミクスの経済成長戦略の一つとしてインバウンドは増加を続け、その数は昨年ほぼ2000 万人に達しました。特にここ数年間は、日本経済成長の原動力としてその役割は以前とは比較にならないほど重要性を増しています。これまでインバウンド目標を2020 年に2000 万人としてきた政府は、昨年実績の急伸を受け新たなインバウンドの目標を発表するものと思われます。インバウンド市場は今後どう成長するのでしょうか。そして、アジアの成長を牽引してきた中国経済の成長鈍化、円高の進行、原油価格の下落などの世界経済の変化は今後のインバウンド増加基調にどのような影響を与えるのでしょうか。当分野の専門家である尾坂様に、インバウンドの今後をずばり予測して頂きます。
14:50-15:50
民泊の今後の展開予測と既存宿泊業界への影響
財団法人宿泊施設活性化機構 事務局長
伊藤 泰斗様
現在、宿泊業界で一番注目されているものの1つが「民泊」です。Airbnb に代表される民泊は、イメージではなく実態を体系的かつ統計的に把握する必要があります。宿泊施設は本当に足りないのか?客室数を増加させる政府の対応策の方向性は?政府は観光のグランドデザインをどう描いているのか?国内旅行者数の将来的な見通しはどうなっているのか?Airbnb の既存宿泊施設に対する脅威はどんなレベル感なのか?推進している背景組織・団体はどんなところなのか?海外における民泊はどんな状況なのか?民泊の違法性の現況と合法への道筋は?政府の考える規制の内容は?宿泊施設が打てる対応策は?尽きない疑問を質疑応答を交え解説いたします。
15:50-16:10
休憩
16:10-17:10
最新-マーケットリーダーのホテル投資とアセットマネジメント戦略
(パネルディスカッション)
オリックス不動産投資顧問株式会社
代表取締役社長
南江 啓一郎様
フォートレス・インベストメント・グループ・ジャパン
マネージングディレクター
山本 俊祐様
いちごグループホールディングス株式会社
不動産本部副本部長
ホテル&リゾート部担当
いちご地所株式会社 取締役 不動産部長 兼 不動産パートナー戦略室
細野 康英様
ヒューリック株式会社様 (ご登壇者調整中)
近年大きな盛り上がりを見せるホテル投資市場。投資家として国内外のファンド、REIT、事業会社などが活発な動きを見せる一方、オペレーターに目を向けると、相次ぐ新ブランドの発表とマリオットのスターウッド株式買収に代表される世界的なホテルブランド間の再編が進んでいます。本日はこうした多彩なホテルプレーヤーの中でひときわ存在感を増す投資家達に「なぜホテルなのか」、「これからどこに向かうのか」「自社のアセットマネジメントスタイル」などについて、パネルディスカッション形式でじっくり語って頂きます。
17:20-18:20
コレクションブランド加入の戦略とその利点
PART(1) (プレゼンテーション:20 分)
株式会社 プリンスホテル
ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町 開業準備室
エグゼクティブ アシスタント マネージャー
人見 啓介様
PART(2) (パネルディスカッション:40 分)
日本ハイアット株式会社
取締役副社長 コーポレートトランザクション担当
坂村 政彦様
ヒルトン・ワールドワイド
開発統括部長
藤本 博久様
(その他ホテルオペレーター会社のご出席も調整中です。)
近年の好調なホテル市況を受けて新規のホテル開発に加え、リブランドによるテークオーバー案件の発表も多く見られるようになりました。
マネジメントまたはフランチャイズを展開の基本モデルに据える外資オペレーターもこの波に乗り開発活動を加速させておりますが、一方でブランドスタンダードの適合要件の柔軟対応や国内マーケットですでに知名度のあるテークオーバー案件、又はすでにブランドを有するホテルオーナーから案件獲得のために、コレクションブランドの展開実例が見られるようになってきたことはブランド戦略を考える上で新しい選択肢となり得るのか、ホテル資産を預かるアセットマネジメントの視点で考察を加えていきたいと考えております。
この時間は2 部制とし、前半はマリオットの提携実績及びスターウッドとの提携を発表したプリンスホテルの戦略についてプレゼンテーションをいただき、後半にはコレクション展開をしている外資オペレーターの方々にご登壇いただき、パネルディスカッション形式で各社の戦略についてお伺いしたいと思っています。
18:30-21:00
懇親会
日本ホスピタリティ・アセットマネージャー協会(HAMA Japan)について
HAMA Japan は、日本におけるホテルオーナーの権益を代表する専門家による卓越したホテル・アセットマネジメント業界組織となることを目標に、2010 年4 月に非営利団体として設立されました。2010 年5月5 日、HAMA Japan は米国ホスピタリティ・アセットマネージャー協会(HAMA)の通常会合(於コロラド州デンバー市)において提携が正式認定されています。HAMA Japan は、設立後資格要件を満たす会員の募集を開始し、現在約50 名の会員を擁しています。HAMAJapan の会員の資格要件は、HAMA に準じ、①法人ではなく、個人であること ②現在ホテル・アセットマネジメントを実践していること ③2 年以上の経験を有すること の3 点です。
日本ホスピタリティ・アセットマネージャー協会事務局
住所: 港区南青山2 丁目2 番15 号 ウィン青山1403
電話番号: 03-6868-3340
E-mail: japanhama@gmail.com
ホスピタリティ・アセットマネージャー協会(HAMA)について
HAMA は、1991 年に米国で設立されたホスピタリティ・アセットマネジメントのプロフェッショナル組織です。6 名の設立メンバーによって活動を開始した同協会は、現在約210 名の会員を擁しています。
米国内における3,500 ホテル、775,000 室のホテルオーナーの声を、会員を通じて収集し広く発信すると共に、教育や啓蒙を通じてホスピタリティ資産の価値の向上に重要な役割を担っています。新たに認定制度の制定(CHAM:Certified Hotel Asset Manager)や中国、アジア・パシフィック、ヨーロッパ、中東&アフリカチャプターも発足致しました。
ホスピタリティ・アセットマネージャー協会事務局
住所: P.O.Box 381, N.Scituate, MA 02060, U.S.A
電話番号: (781)544-7330
本件問合せ
日本ホスピタリティ・アセットマネージャー協会事務局
住所: 港区南青山2 丁目2 番15 号 ウィン青山1403
電話番号: 03-6868-3340
E-mail: japanhama@gmail.com