札幌市内ホテル連絡協議会
代表幹事
金森 淳司 氏
持続可能な観光地域づくりに貢献
2025年ホテル業界では引き続きさらなるインバウンドの需要が高まり、三大都市圏に集中していた旅行者が地方への分散化が進むと予想されます。北海道、札幌を訪れる訪日外国人も昨年の6月以降コロナ禍前を上回り順調に回復しており、札幌市内のホテルも宿泊者に占める外国人比率も上昇しています。
これから本格的な冬の観光シーズンを迎え、2月の国際的なイベントである「さっぽろ雪まつり」をはじめ北海道内でさまざまな冬のイベントの開催が予定されており、国内をはじめ海外からも昨年を上回る多くの旅行者が訪れると期待をしています。
一方で札幌市内のホテルでも業界全体の問題でもある人員不足がインバウンドの急激な増加に伴って顕著に表れてきました。札幌は広大な北海道のさまざまな地域の自然や食の魅力、文化などの情報を発信していく北海道観光のゲートウエイであり、多くのお客さまをお迎えする札幌市内のホテルの役割は重要です。
国内はもとより訪日外国人旅行者にも何度も札幌・北海道に訪れてくれるファン作りを行うなどの付加価値の高いサービスを提供してリピーターを増やすことを継続的に取り組んでいかなければなりません。効率化できる業務をAIやシステムに変えるなど省人化・省力化に資する研究に業界全体で取り組み、ホテルスタッフがお客さまとの関りを持てる時間をできる限り増やすなど、人員不足の中、サービス品質の維持向上に札幌市内のホテル間で情報共有を行い、行政・観光関連団体とも連携を図り持続可能な観光地づくりに貢献してまいります。