一般社団法人全日本ホテル連盟(本部・東京都千代田区)は11月10日、会員ホテルの2023年10月客室利用率の調査結果を発表した。回答ホテル数は225軒のうち124軒、調査結果は速報値となる。
同調査によると2023年10月の全国平均は83.1%、前年同月78.6%と4.5ポイント増の結果となった。
10月客室利用率の全国平均は前年を上回り、コロナ禍前の2019年時に近い水準となった。加盟ホテルからのコメントでは、引き続きインバウンド需要の取り込みを主に、関東地区および近畿地区の利用率が高まっているとのこと。
特に大阪府では前年対比が21.4ポイント伸びており、阪神、オリックスのリーグダブル優勝、クライマックスシリーズから日本シリーズへの特需、ハロウィンイベントのUSJ集客が稼働を押し上げたという。また、関東地区(千葉)においても、TDR40周年、ゴルフプレー客の集客が好調とのコメントが寄せられていた。
その他の地域でもスポーツイベントやコンサートなど、イベントの集客が好調であったが、中国・四国地域に関しては回答数が少なかったことが低水準の稼働の要因となった。
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文・オータパブリケイションズ 臼井 usui@ohtapub.co.jp