高岡地区は、氷見・射水とともに県の北西部にあり、富山湾に面している。その高岡市地域は、戦国時代、加賀前田家二代目当主前田利長によって繁栄した土地。しかし、それよりも前の奈良時代、西暦 700年代、現高岡市の伏木地区に越中の国(能登半島)の国府が置かれていた。そしてこの高岡には、大伴家持(やかもち)が 746年に国守(現在の知事)として赴任し5年間在任し、その間歌人として何百首の歌を残し、230首余が万葉集に残されている。
これにより高岡市は、「万葉の里」と呼ばれる由来となっており、この地域には毎年高岡万葉まつり(10月)が開かれ、万葉集朗唱の会で大勢の市民によって家持の歌が合唱されている。また市内には万葉和歌の歌碑も多く40件を超える。また、市内には万葉歴史館もあり、富山湾に達すると雨晴海岸(あまはらしかいがん)がありそこからの眺めは格別で家持もこよなく愛し多くの歌を残している。
県民分配所得は全国 31位
富山県の面積は 4247.5km2で全国 33位と、山梨県より小さく、福井県より大きい。人口は 103.7万人で全国 37位。香川県より大きく、山形県より小さい。年齢構成をみると、14歳以下の幼年人口は 11.1%、15~64歳の生産年齢人口は 56.5%、65歳以上の老年人口は 32.4%で、全国と比較すると、老年人口比率が高くなっている。県民分配所得は 3.5兆円で全国 31位。一人当たり所得は 331.6万円であり、全国で滋賀県に次いで第7位となっている。産業別構成比をみると、第 1次産業は 0.9%、第 2次産業は 36.8%、第 3次産業は 62.3%で、全国平均と比べると第 2次産業比率が高い。工業出荷額は 3.9兆円で全国27位、人口当たりは 370.5万円で全国 11位となっている。
ホテル旅館の施設数・客室数伸び率は平均を下回る
飲食店数は 14年で 4900店。内訳をみると、食堂・レストランが 511店で 10.4%、専門料理店が 1275店で 26.0%を占める。その中で多いのは中華料理店の 427店で 8.7%を占める。次いでその他の専門料理店が 377店の 7.7%と続いている。そのほか、すし店が 244店(5.0%)、そば・うどん店が 217店(4.4%)となっている。また遊興飲食店のバー・キャバレー・ナイトクラブは 938店(19.1%)、酒場・ビアホールは 972店(19.8%)と多く、両者で 38.9%を占める。以上のほか喫茶店は 536店(10.9%)、ハンバーガーなどその他の飲食店は 196店(4.0%)である。09年調査から飲食店が分離された「持ち帰り・配達・飲食サービス業」は 591店である。ホテル・旅館の施設数は 19年で 374軒、客室数は 1万 5248室で、2011年からの伸び率をみると、施設数は全国の▲ 9.9%に対して当県は▲25.5%、客室数は全国の 11.5%に対して当県は▲ 1.1%の伸びで、ともに平均を下回っている。
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