訪日は22.4%減の232万600人出国は46.3%減の89万1600人
日本政府観光局(JNTO)による訪日外客数・出国日本人数の 2023年 7月の推計値がまとまった。訪日外客数は 232万 600人で、COVID-19(新型コロナウイルス)の影響前の 2019年同月比22.4%減となった。200万人を突破した前月から約12%増と大幅な増加を見せた。なお、日本行きの海外旅行制限措置が続いていた中国を除く総数では、2019年同月比 103.4%と、新型コロナウイルス感染症拡大前の実績を上回っている。
韓国等をはじめとした東アジア地域において訪日外客数が増加したこと、また、欧米豪中東地域では、特に米国やカナダにおいて 2019年同月比を超える実績となったことが今月の押し上げ要因となった。なお、国際線定期便に関しては、コロナ禍前の約6割まで運航便数が回復し、その後も東アジアを中心に増便・復便が続いている。
新たな観光立国推進基本計画(令和 5年 3月31日閣議決定)を踏まえた観光立国の復活に向けて、観光地・観光産業について持続可能な形で「稼ぐ力」を高めるとともに、地方誘客や消費拡大を促進していく必要がある。国内関係者が連携し、海外旅行会社等へのセールス強化や情報発信を通じた高付加価値旅行、アドベンチャートラベルの推進、MICE誘致等の取組を強化していくことが求められる。
市場別では、韓国は 626,800人(対 19年同月比 111.6%)であった。中国は 313,300人(対19年同月比 29.8%)。台湾は、422,300人(対19年同月比 92.0%)。香港は 216,400人(対 19年同月比 99.8%)だった。
東南アジアにおいて、タイは 49,600人(対 19年同月比 67.8%)。シンガポールは 25,300人(対19年同月比 116.5%)。
豪州は 35,600人(対 19年同月比 102.1%)。カナダは、38,800人(対 19年同月比 132.5%)。米国は、198,800人(対 19年同月比 126.7%)だった。
このほか、出国日本人数においては 89万 1600人(対 19年同月比 46.3%減)だった。
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