----ホテルやサービスアパートメントの運営会社としてのアスコットにとって、展開面での強みはどこにあるとお考えでしょうか。
セレナ・リム(以下「リム」) まず挙げられるのが、アスコットの持つロイヤリティプログラムである「Ascott Star Rewards」です。「Ascott Star Rewards」は2019年に開始され、今年で 4年目を迎えています。
年間を通じて受けられるベストフレキシブルレートから 10%の割引や、バースデー割引 eバウチャー、ウェルカムローカルギフトまたはフリードリンクのサービスなど魅力的な特典で毎年着実に会員数を増やしており、2022年は 2021年比で会員数が 36%も増え、現在は約 300万人の会員数です。
----アジアを中心にさまざまな国に展開をされていますが、日本における展開の意欲について教えて下さい。
リム 日本の市場は大きなポテンシャルを持っていると考えており、日本での展開は積極的に行っていきたいと思っています。すでにある東京や大阪、福岡といった大都市はもちろん、軽井沢や熱海、さらには九州といった人気のあるリゾートエリアは私たちにとって魅力あるエリアです。
また、展開上の強みとしてはホテル企業では多くがアセットライトの方針で資産を持たない展開を主軸にしていますが、私たちは所有での展開はもちろん、MCでの展開もできるスキームの幅広さは強みであると考えています。
現在約9万室から15万室がすでに視野に 国内外さらなる成長を継続
----アスコットはこれまでアジアや米国のホテルやサービスアパートメント企業を買収することで展開をしてきました。日本でも同様の機会があれば買収による展開というのも検討することがあるのでしょうか。
キム 現時点で具体的な案件があるわけではありませんが、適切な機会があればそうした可能性もあるかもしれません。 アスコットは私たちの強みを武器に今後も着実に成長をしていきます。現在 9万 5千室以上を運営していますが、すでに6万 5000室以上の計画および開発段階にあり、それらを加えると約 900軒 16万室におよびます。
私たちは今後も継続して成長していきます。先ほどもお話をしたように日本はデスティネーションとして大きなポテンシャルを持っています。これからも新しい期待に応えられるようなプロジェクトのご紹介ができると思います。楽しみにしていただければと思います。