サービスアパートメントからホテルまで幅広いラインナップが強み 自社展開とM&Aによってアジアで急速に成長中。 日本でもさらなる展開を目指す
The Ascott Limited(以下「アスコット」)は、シンガポールに本社を置く、世界をリードするロッジングオペレーターでありオーナーグループ。アジア・パシフィック、中央アジア、ヨーロッパ、中東、アフリカ、アメリカなど、世界40 カ国でサービスアパートメントやホテルを展開する。アスコットは、キャピタランド・インベストメント・リミテッドの完全子会社であり、最近ではオークウッド・ワールドワイドの買収でも話題となったが、これまでも自社展開やM&A などによってアジアを中心に着実に成長を実現してきた。同社の世界、および日本での展開構想について、幹部メンバーたちに聞いた。
キャピタランド・インベストメント・リミテッドロッジング部門チーフ・フィナンシャル&サステナビリティ・オフィサーザ・アスコット・リミテッドベトナム、カンボジア、ミャンマー、日本、韓国担当
マネージング・ディレクター
ベ・シュー・キム氏
インベストメント、財務、企業プランニング、開発、コンプライアンス、監査において 25年以上の経験を有し、現在はキャピタランド・インベストメントの宿泊部門チーフ・フィナンシャル&サステナビリティ・オフィサーであり、ザ・アスコット・リミテッドのベトナム、カンボジア、ミャンマー、日本、韓国のマネージングディレクターを兼務している。また、キャピタランド・アスコット・トラスト(CLAS)の非独立の非常勤取締役も務める。宿泊部門の財務、財務、IRのすべての側面を監督する役割を担っているとともに、グループ全体のサステナビリティにおける取り組みを強化し、ESGへのコミットメントに基づき、改善が可能な分野を特定し、ベトナム、カンボジア、ミャンマー、日本、韓国でのビジネスとオペレーションを統括する。
(株)アスコットジャパン社長
クリスチャン・ボーダー氏
スイス出身。1985年ローザンヌホテルスクール卒業後、ヒルトンに入社。日本、シンガポール、チューリッヒなどでホテルの運営業務に携わった。数々の国内のヒルトンホテルの総支配人を歴任。2018年にはアブダビを拠点とするロタナ・ホテルズのエリア・バイス・プレジデントとして、アブダビ、アルアイン、オマーン、モロッコに位置する 16軒の施設を担当した。2020年 7月よりオークウッドディレクター・オブ・オペレーションズ(日本・韓国)兼オークウッドスイーツ横浜総支配人として、9軒のサービスレジデンスおよび 4軒のホテルの責任者となり、そのうち 3軒のホテル物件の開業を成功に収めました。2022年 11月 1日からはアスコットジャパンの社長として就任し、日本におけるビジネスを統括している。
ザ・アスコット・リミテッドチーフ・グロース・オフィサー
セレナ・リム氏
ホテル開発、戦略立案において 20年以上の豊かな経験を持ち、2023年 1月にアスコットに入社。直近の経歴ではインターコンチネンタル・ホテルズ・グループ(IHG)の東南アジア・韓国開発担当副社長として、IHGの開発戦略および同地域の拡大成長チームの指揮を執り、リーダーシップチームの主要メンバーとして、文化と戦略およびプロセスの整合性を図るためのイニシアチブを実施する上で重要な役割を果たした。その以前は、マリオット・インターナショナルで東南アジアの開発を担当し、リージョナル・ヴァイスプレジデントを務めた。コーネル大学ホテル経営学部卒。ホテル経営学とファイナンス専攻の理学士号を持つ。