日本政府観光局(JNTO)によると、2015年9月の訪日外客数(推計値)は前年同月比46.7%増の161万2300人だった。9月までの累計も1448万人に到達し、年計として過去最高だった2014年の1341万人を突破した。
2015年9月の状況と前年比推移は以下のとおり。
市場別では、インドネシア、ロシアを除く18市場が9月として過去最高を記録。
また、9月までの累計では、韓国(285万6千人)、フィリピン(18万6千人)、ベトナム(13万9千人)がそれぞれ2014年の年計を上回った。
今年の累計により、昨年の年計を超えた市場は、中国(7月)、香港(8月)を含め、5市場となった。
各市場別の数値は以下のとおり。
JNTOによると、9月はアジア地域を中心に休日が多い中、特に今年は中国の中秋節休み(9/26-27)が国慶節(10/1-7)に近づき長期休暇が取得しやすい日並びとなったこと、韓国の旧盆休暇(9/26-29)が8月の旅行ピークから分離し、連休として独立したことが需要を喚起。
これまでの訪日旅行プロモーションによる需要の創出、航空路線の拡大、近年の査証免除や要件緩和、円安と2014年10月からの消費税免税制度の拡充による買い物需要の拡大に加え、中国からのクルーズ船が多数寄港したことも、訪日外客数の増加要因となった。
10月は、中国の国慶節(10/1-7)、フィリピンの学校休暇(10/26-30)、また、韓国ではハングルの日に伴う3連休(10/9-11)と期間中の休暇取得が奨励される秋季観光週間(10/19-11/1)があり、アジアにおいては旅行しやすい日の並びであることに加え、日本では観光シーズンの幕開けを迎えることから、引き続き順調な需要増加が期待される。
日本政府観光局(JNTO)
http://www.jnto.go.jp/jpn/