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2021年6月25日号  日本フードサービス協会 2021年4月の外食産業市場動向

日本フードサービス協会 2021年4月の外食産業市場動向

【月刊HOTERES 2021年06月号】
2021年06月24日(木)
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壊滅的打撃から1年余、コロナ前への回復には程遠い現状

 4 月は、まん延防止措置が5 日から宮城県、大阪府、兵庫県に、12 日から東京都、京都府、沖縄県に適用され、さらに25 日からは3 回目の緊急事態宣言が4都府県に発令され、宣言下地域においては酒類提供が禁止となった。前年4 月が動向調査史上最悪の落ち込みとなったため、今回の全体売上は対前年同月比136.7%となったが、コロナ禍前の前々年対比では80.5%にとどまり、厳しい状況が続いている(以下、カッコ内 は前々年比を表す) 。

 業態別では、ファーストフード(FF)業態全体の売上は、前年同月比117.6%であったが、一番好調なFF業態でさえ対前々年月比は99.1%とコロナ以前には及ばない。「洋風」は引き続きテイクアウトが堅調 、店内飲食を再開したところもあり、売上は110.0%(114.0%) となり、一昨年の売上をも上回った。「和風」は、高付加価値志向の新メニューの提供により客単価が上昇、売上は108.9 %(91.5%)。「麺類」は、持ち帰りメニューの拡充が貢献し、売上は172.5%(77.9%)。「持ち帰り米飯・回転寿司」は、持ち帰りが定着した「回転寿司」が回復傾向、売上は121.9%(94.3%)。「その他」の売上は、132.2%(90.5%)となった。

 ファミリーレストラン業態は、第1 回緊急事態宣言時ほどの落ち込みはなく、売上は175.4%(69.0%) 。業種別では、「洋風」売上162.9%(65.6%) 、「和風」売上199.8%(63.6%) 。「中華」は、テイクアウトが健闘し売上140.4%(87.3%)。「焼き肉」も、時短営業の中で奮闘し、売上254.9%(75.9%)と伸びを見せた。
飲食業態も昨年と比較すると、「パブ・ビアホール」の売上は584.2%(24.8%)、「居酒屋」は274.2%(26.9%)と膨張している。
ディナーレストラン業態は、一部で高単価の弁当のテイクアウト、リピーターによる単価の下支えなどで、売上は296.4%(46.4%)。
喫茶事業態の売上は、229.1%(68.2%)となった。今年はビジネス街立地の店舗が 苦戦した形となった。


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