「狭い空間であるエレベーター内にも『airnote』を設置したいと考えています」と言う清水幸雄氏
ニオイのマスキングが目的ではない
強すぎない香りが快適空間を創出
「消して」+「香る」の「香る」の部分についても、これまで試した代表的なアイテムが激しい香りでニオイをマスキングするにとどまっていると感じたのとは異なり、「airnote」は決して強すぎない香りによって快適空間へとつなげてくれる印象を持つことができたという。
「airnote」は「Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」の3段階で噴霧の強弱を調整できる。京都プラザホテルでは香り付けが強すぎることのないように、基本的に「Ⅰ」に設定して使用している。
その上で特にニオイが気になる部屋やパブリックスペースである廊下では、必要に応じて「Ⅱ」や「Ⅲ」に上げるケースも時としてある。
「香りに対する個々人の感じ方は千差万別ですから、ホテル空間における香り付けは本当に難しい問題です」
「消して」+「香る」という「airnote」のコンセプトは、心地よい香りが漂うホテル空間の創出を目指している。だからこそ、可能な限り無香の空間を求めるホテルのニーズにも応えることができるアイテムとして認められているのだろう。
京都プラザホテルズは創業以来、「自分よし、相手よし、地域社会よし」の三方よしの精神をもって経営を続けている。自社だけがもうかればそれでいいという身勝手な考え方ではなく、地域社会の役に立ってこそ存在意義があるという思いで施設を運営しているのだ。そんな中、現在三つの小規模な町や村の行政から、地域おこしにつながるホテル誘致の案件が京都プラザホテルズに寄せられているという。独立系ホテルとして地域貢献に軸足を置きながら独自の路線を歩むホテルチェーンの施設内空間をより快適なものにするため、これからも「airnote」が活躍するシーンは増えていきそうだ。