2018 年のインバウンド数が、前年比8.7% 増の3119 万人を突破。JNTO が統計を取り始めた1964 年以降、最多人数をマークしたという。年々、増加するインバウンドや日本人の国内観光が多様化している中、宿泊需要は近年まれにみる高まりを見せている。
そこで、宿泊業に従事するスタッフの能力を経験や勘に頼らず、極めて健全な運営手法を備える一つの指標として、「ホテル・マネジメント技能検定」を国家検定として始動するはこびとなった。
マネジメントの観点から
ホテルの構造を知る機会に
ホテル・マネジメント技能検定では、「収益能力」、「企画力」、「課題解決力」、「専門知識」といった五つの能力に対して、その成熟度を3 級(作業管理視点)、2 級(業務運営視点)、1 級(事業運営視点)と定め、的確な知識と経験から判断を導くことができる能力を有しているかを判定するもの。ホテルのマネジメント技能を判定する一つの指針であり、宿泊業に従事するスタッフにおいてはマネジメントスキルを習得することで、より広い視野での考え方などスキルを培うことができる。
ホテルや旅館などの宿泊業界を目指す学生でも3 級を受験できることから、業務に従事する前にその知識を有した上で「経験」を重ねていくことができるといったステップが見込める。また、人材育成の面からみても「ホスピタリティ」と「マネジメント」両輪を備えたスタッフによる、新しいホテル運営が臨めるとしている。
※問い合わせは、ホテル業界検定スタートアップ支援協議会
https://www.hotel-management.or.jp/
【試験要綱】
第一回ホテル・マネジメント技能検定
※今回は3 級・2 級のみ実施
申込期間= 2019 年1 月31 日 ※掲載時点で終了
試験日= 2019 年3 月23 日
試験会場=東京・大阪
※詳細はhttps://www.hotel-management.or.jp/
出題形式=
3 級(学科試験50 問90 分/ケーススタディ・記述120 分)
2 級(学科試験50 問90 分/ケーススタディ・記述120 分/ロールプレイ・口述30 分)
【参考書】
ホテル業界検定スタートアップ支援協議会
理事長 作古貞義氏
人間の能力の開発と育成は、一朝一夕に解決できる下ではありません。まず3 級、2 級、1 級と挑戦されることをお勧めしております。発展する企業の共通項は、社会・顧客・株主・社員の四者満足にあります。その満足を支えるものは、すべて優れた人材の蓄積によると心です。
経営管理能力の保全培養は、組織と働く者の必須条件でありますので、ホテル・マネジメント技能検定に挑戦されることを心から期待しております。