(株)協和医療器
エリアマネージャー
橋本 充尋 氏
HACCP 認証がゴールではなく
衛生管理の継続のサポートが主軸
㈱協和医療器は創業以来、医療関連製品を取り扱い、病院やクリニックなど多くの医療機関を支えてきた。
しかし、近年は「治療=(治す行為)」だけでなく「予防」の視点にも立って新たな事業を模索してきた。その中で、病気の予防について広く考えたとき、食が作られる環境の見直しは重要な取り組みとなることに着目した。食を支える現場においてノロウイルスの感染などを予防するために、医療の世界で培ってきた知見と経験を生かした活動ができないだろうか?そう考えた協和医療器は、これまでその取り組みの形を模索してきた。最終的に出された答えは、食を提供する調理の場における衛生管理のサポートだった。
そんな中、HACCP の義務化の動きが調理の現場の重要なトピックとして浮上してきたことから、協和医療器は状況に見合ったHACCP の基準を各現場と一緒になって創り上げる方向性を追求することになった。ホテル、レストランを従来以上に衛生的な仕組みで管理・監督できる体制を整え、正しい方法でまわし続けるためのサポートを年内を目安にスタートするという。
協和医療器が提供する衛生管理サポート事業の大きな特長は、「日々の継続」を重視した基本姿勢にある。協和医療器が手掛けようとしているのは認証を与えた後も、日常的にその現場の衛生管理を支えていく形を提供していこうとしているのである。抜き打ちを含む検査を毎月現場で実施。協和医療器のHACCP に基づいた運用が確実になされているかについて継続的に確認しながら、万が一徹底されていない項目があればその場で指導や教育が行なわれる。