2015 年前後の異常なホテル市場高騰は、ホテル関係者だけでなく異業種の事業者へのホテル意欲も刺激し、さまざまなプレイヤーがホテル開発に殺到した。それらホテルの開業が続く一方で、明らかに手応えを弱めはじめているホテル市場。Airbnb などを中心とした民泊もシェアを拡大する中で、先行きを不安視するホテル事業者たちも出はじめている。今後のホテル市場はどのようになっていくのか。近年開業したホテルの内容を分析していく中で、今後のリスクとチャンスが見えてきた。
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総論より抜粋
大阪でも変わらない低付加価値型ホテルの過剰供給総論より抜粋
安易な開発が自他双方の首を絞め始めている
9 月8 日号で行なった東京で開業したホテルの分析は大きな反響をいただいた。本特集はその大阪版だ。結果として見えたのは東京と同じ。収益性だけを考えた低付加価値ホテルの開業ラッシュである。すでに大阪では足下でホテルマーケットの先行きに明らかな不安が漂っている。そこに迫る、Airbnb などを中心とした民泊。低付加価値のホテルが民泊にシェアを奪われるということはすでに国内だけでなく海外でも複数の事例が示されており、このセグメントへの供給はその争いの火に油を注ぐだけである。付加価値の無いホテルは市場で淘汰される。変わらないハードの中で、ソフトでどのように差別化をしていくのか。ホテルマネジメントの姿勢が問われる市場となっている。
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Contents
■ 総論
■ 大阪の新規開業ホテル動向分析 〜マクロ編
■ コラム 今後の客室数推移
■ 大阪の新規開業ホテル動向分析 〜ミクロ編
■ 開業ホテルの朝食傾向分析
■ 開業ホテルのマーケット比較分析