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第6回 野菜ソムリエの『ベジフルガイド』

第6 回「ホウレンソウ」

【月刊HOTERES 2015年09月号】
2015年09月10日(木)
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「ホウレンソウ」
ホウレンソウ
分 類:ヒユ科ホウレンソウ属
原産地:西アジア
別 名:唐菜、赤根菜(和名)、spinach(英名)
    pinard ( 仏名) Spinat( 独)


ホウレンソウの主な収穫量および出荷量
収穫量(t) 出荷量(t)
ランキング全 国250,300 208,000
1位宮 崎34,300 31,200
2位千 葉26,100 21,700
3位埼 玉19,800 16,900
※平成25 年産野菜生産出荷統計(確報)より
 
栄養成分表
○ホウレンソウ(1 束300g)
<可食部100g 当たり>生
エネルギー 20㎉
水分 92.4g
たんぱく質 2.2g
炭水化物 3.1g
カリウム 690㎎
鉄 2.0㎎
カロテン 4200㎍
ビタミンE 2.1㎎
ビタミンC 35㎎
食物繊維 2.8g
 

歴史と特徴
 
いまでは食卓に欠かせない野菜、ホウレンソウ。その起源は西アジアから。ペルシア(現在のイラン)では古くから栽培され、イスラム教の広がりに伴い東西へ伝播したと言われています。品種の分化や改良を重ね、アジアでは葉が薄くギザギザと深い切れ込みのある東洋種が、ヨーロッパでは葉が丸く厚みがある西洋種が生まれました。日本へは江戸時代初期に中国を経由し東洋種が伝来。その後、江戸時代末期にはヨーロッパから西洋種が導入され、現在は両方を掛け合わせた一代交配種が流通の主流となっています。明治時代初期には高級野菜として扱われていたホウレンソウ。一般に普及したのは大正時代中期で、本格的に栽培されたのは昭和以降。昭和40 年代には栽培量が急増し、家庭でもなじみ深い野菜になりました。生育適温は10 〜20 度。冷涼な気候を好み、旬は冬から春先にかけて。全国的に栽培されていますが、千葉県、埼玉県、群馬県などが生産の中心となっています。葉もの野菜の中でも、特にホウレンソウは鮮度が重要。東京には北関東から、関西には岐阜県や四国の生産のものが主流です。通年出回っていますが、季節によって品種や栽培日数が異なります。冬の露地物は夏場のものに比べると栄養価も高く、甘みやうまみも強いと言われています。

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