店舗内観。中国文化の長い伝統と和テイストを融合させたデザインでまとめられた店内は、美しい左官壁や木目の市松模様、江戸切子を用いた照明が用いられ、モダンかつ華やかにまとめられている
「御膳房」「百菜百味」など、中国の食文化を日本に伝えることを旨に店舗展開を広げていると東湖㈱がこの度、新たな中国食文化を日本初上陸させた。広州の地に創業134年の歴史を持つ月餅の名店、「蓮香楼」の海外初進出店舗として銀座にオープンしたのだ。同店は伝統的な食文化を守るための国家認定印を中国政府から授与されている老舗であり、蓮の実餡の月餅を誕生させた店舗としても中国全土で広くしられた名店だ。同店では点心から一品料理まで幅広く広東料理を楽しむメニューが用意されており、フォーマルにもカジュアルにも“食は広州にあり”を楽しむことができる。近年の“ガチ中華”ブームなどもあり、オーセンティックな中華ジャンルとして日本に広く浸透している広東料理はあまり話題になることがなかったが、久々に王道にして新しい広東料理を楽しめる店舗がオープンしたといえるのではないだろうか?
ちなみに同店は伝統的な広東料理はもちろんのこと、“蓮蓉(蓮の実餡)”や“月餅”のみならず、“竜鳳礼餅(結婚式のギフトとしてよく使われる菓子)”、“鶏仔餅(広州発祥の伝統的な焼き菓子)”、“嫁女餅(娘を嫁に出す際に“囍”のマークをつけて作る祝い菓子)”など伝統餅食で評価が高く、餅食の領域では数々の受賞歴を持つ名店にして、国内外でも高い人気を博すブランドだ。月餅においては同地を訪れる観光客が一度は必ず購入する土産物にもなっており、その美味しさを日本にいながらにして味わえるようになったことは喜ばしい限りだ。
ちなみに赤地に金色の蓮の花がデザインされた箱に入れられた「広式大月餅」は2個入り1,680円、4個入り2,980円と求めやすい価格設定となっており、月餅のみの購入も可能となっている。コースも飲茶・点心が楽しめる軽やかなものから“中華最上級のスープ”といわれる仏跳牆が入った高級なものまで幅広く用意されており、さまざまなシチュエーションに対応してくれる点も嬉しいところだ。いずれにせよ、銀座グルメに新たな名店が加わったことは“グルメ大国日本”として喜ばしいことだ。ぜひとも“国家お墨付き”の美味に触れてみてもらいたい。
「蓮香楼」
https://www.gozenbo.com/renkarou
担当:毛利愼 ✉ mohri@ohtapub.co.jp