大きなトラブルや危機というのは忘れたころにやってくるもの。取り巻く環境がポジティブな今だからこそ、改めて他社の失敗事例も踏まえ、気を引き締めたいものだ。
「日本大学豊山中学校の水泳部に入らないか」と言われたのは自分が12 歳のころだっただろうか、都内の水泳大会に参加をしてメダルを取り続ける私を見て「あの“手”の大きな子はおもしろそうだな」と日本大学水泳部のコーチから声をかけられたことがある。子どものころは才能や地力だけでそこそこのところまで行けるが、プロの世界に入れば当然練習をしない人間がトップに行けることはない。大の練習嫌いで、それを直そうともしない私は結果日大のオファーを断ったが、今思えば日大に入らなくて良かったと思う。スポーツにとても力を入れ、その評価で地方にまで学校をつくり、生徒を増やしていった日大はすごいと思うが、内情は大変なことになっていたことが今回の不正タックル事件で判明した。