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第14回 大岩根成悦の「日本型IR&カジノ」の実現へ 

第14 回 日本再興のために一日も早いカジノ合法化を

【月刊HOTERES 2015年12月号】
2015年12月04日(金)
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 10 月30 日、大阪府泉佐野市で第10 回目となる「日本IR創設サミットin 泉佐野KIX りんくう」が開催され、全国から約280 名の出席者が集まった。日本IR 創設サミットは、2003 年の石川県珠洲市を皮切りに、IR 誘致を目指す地域の団体や商工会議所等が中心となり、ほぼ毎年IR 誘致を目指す地域で誘致推進を加速するために開催している。IR 誘致は、その収益源であるカジノの合法化がなければ実現はしない。初回開催よりすでに12 年の月日が経過してもなおカジノ合法化が進まず残念ながら誘致自体をあきらめた地域もある。
 
 今回サミットを主催した「泉佐野国際観光振興協議会」は、プレゼンテーションを行ない、過去に市民に対しカジノ賛否の意識調査を実施した結果、賛成が68%(条件付きで賛成含む)とほかの候補地より高いとした。さらにIR 誘致における同市の優位な点として、関西国際空港に隣接し、大阪都心からの交通基盤の充実によりアクセスが容易なことや、外国人宿泊者数が自治体では全国9 位(関西では大阪市、京都市に次ぐ3 位)、同市内のプレミアム・アウトレットは年間2000 万人を集客している点などを挙げた。
 
 現在、大阪市、横浜市、長崎県等は法案可決と同時にIR 誘致に名乗りを挙げるべく、地元での説明会の実施や海外IR 運営企業へのPR 等、積極的な活動をしている。東京では、商工会議所が11 月9 日に、“ 東京の国際競争力強化に向けた要望”を取りまとめ、クルーズ人口の増加に合わせ、世界最大22 万トン級の客船が発着できる埠頭の整備を2020 年までに進めることや、現在アジアで6 位(世界22 位)にまで低下した、国際会議等(MICE)の開催数を再びアジアで1 位にすべく促進するとした。
 
 アジアのすう勢に取り残されつつある日本再興のためにも一日も早いカジノ合法化を実現し、IR を成功させるべきである。

㈱ブライト 代表取締役
日本カジノスクール 校長
大岩根成悦
(おおいわね・まさよし)
大学生時代に豪華客船「飛鳥」の船
上カジノディーラーとして勤務したことがきっかけでカジノの業界に興味を持つ。これまでに訪問したカジノは20数カ国80 カ所以上。外航客船、一流ホテルのパーティーなどで培った自らのカジノディーラー経験と、世界のカジノ視察から学んだカジノディーラーの育成システムを国内に広めるため、2004 年に日本初の本格的カジノディーラー専門養成機関「日本カジノスクール」を開校、校長に就任。巣立ったディーラーは 400 名を超え、国内外のカジノで活躍中。カジノディーラーを厳格に審査するための「カジノディーラー資格認定試験」を実施している「日本カジノディーラーズ協会」(江本孟紀会長)の専務理事のほか、NPO法人「日本ポーカー協会」の理事も務める。カジノの普及と啓蒙に尽力したことが評価され、2004 年に猪瀬直樹氏に次いで2 代目の「カジノオブザイヤー」(日本カジノ学会主催)を受賞。

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