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Season 8 Part 3 「香り」をホテルの価値にする Season 8 Part 3 ホテルオーシャン那覇国際通り 

高温多湿な南の島のホテルが抱えるカビ・湿気のニオイ問題に力を発揮

【月刊HOTERES 2017年11月号】
2017年11月17日(金)
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客室に入ってすぐのドア脇に設置された「airnote」が、快適空間の第一印象をお客さまに伝える
全室に置かれた「お助けグッズ」のボックス。細かな心遣いが口コミによる集客拡大につながる

香りを付けることに抵抗があった中
「ヒノキ」は自然に受け入れられた


「空間に香りを付けることについては、私自身少し抵抗を感じました。これまでアロマのアイテムを客室に置いたりもしてみたのですが、ニオイを香りでごまかしているという印象を持たれてしまうこともあったかと思います。そのため、アグレッシブに主張する香りは避けたいという気持ちがありました」

 ホテルオーシャン那覇国際通りが最終的に選択した香りは、「airnote」の「ヒノキ」だった。無意識のうちにニオイを気にすることのない空間で時間を過ごすことのできる、バランスのよい香りだったからだ。カビのニオイを消して、穏やかなヒノキの香りによって押しつけがましくない形で快適な客室を創出。その効果が認められ、秋口から台数を追加し全87 室に「airnote」が設置された。現在は「airnote」、4台のオゾン脱臭機、お客さまが使うスプレー式の消臭剤の3点セットでニオイ問題に対応している。築約30 年の建物は、もともと窓が開かない部屋や経年劣化した古いタイプの窓も混在していたことから、換気ができる新しい窓へと順次交換を進めている。外気の入れ替えをスムーズに行なうことで、カビやホコリの低減につなげていくためだ。

 「airnote」を導入してからカビ臭、湿気臭のピークである梅雨時期をまだ迎えていないことから、今のところ「airnote」だけでニオイ問題の解決に至ることができるかどうかの判断は難しいとするものの、伊東氏は「airnote」がその時期にどれほどの効果を発揮してくれるのかについて期待を寄せている。

「スペースの小さな部屋、国際通りの裏側にある日当たりの少ない部屋、ホコリのたまりやすいエレベーター脇の部屋など、特に湿気に悩まされる客室もあり、これからもオゾン脱臭機を定期的にかけていく必要はあるかと思います。ニオイはこのホテルの一番の問題になっていますので、『airnote』をフル活用しながら徹底的に問題解決にあたっていきたいと思います」

「airnote」設置後、ニオイに関するお客さまの声は確実に減ってきている。ヒノキの香りについてもネガティブな声は寄せられていない。

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