「彼を知り己を知れば百戦危うからず」、有名な孫子の兵法の一つである。現代において経営者はコンペティターの動向を把握し、営業マンは営業先の現状把握が必須。時代は変われども、「相手を知る」という本質は変わらない。一昨年から引き続き『週刊HOTERES』は、人脈マッチングスペシャリスト、TOP CONNECT ㈱代表取締役 内田雅章氏をファシリテーターに、強い組織や成長著しい地域や企業の秘訣を探るべく、魅力あふれるリーダーとの対談を実現。第31 回は、アセットにかかわるさまざまな事業展開をグループで行なう㈱アセットリード北田理代表取締役社長に登場いただいた。
3 つのワードと6 つの事業
シナジーを強みとする㈱アセットリード
内田 まずは㈱アセットリードについてお聞かせください。
北田 不動産売買・仲介・賃貸管理を目的とした㈲ウインドコーポレーションを2000 年に設立。その後06 年に現在の社名である㈱アセットリードへと変更を行ない、企業としては創業から18 年目を迎えています。弊社ビジネスを象徴する「創造」「販売」「管理」、これら3 つのワードに6 つの事業を組み合わせることで、企業理念の実現に取り組んでいます。
内田 現在の事業内容を教えてください。
北田 弊社の事業は先に申し上げた通りですが、グループ全体で見ると建設事業を行なうアセット建設、賃貸リーシング事業を主とするアセットナビ、建物管理事業のアセットコミュニティ、アセットマネジメント事業として不動産証券の取り扱いから太陽光発電などのエネルギー管理を行なうアセット・インベストメント・パートナーがあります。6 つの事業とグループシナジーによって、不動産の新たな価値の創造を目指しています。
内田 安定した成長を続ける御社の強さの秘密はどこにあるのでしょうか。
北田 不動産ビジネスですので、建物を建築するために土地が必要になります。それをいかに確保できるかというのが、業績や成長を左右する大きな要因の一つであり、業界歴30 年の中で培ってきた人脈が強みとなっていると言えるのではないでしょうか。資金力や交渉力も大切ですが、機会をいただかなければ何も始まりません。また事業の展開が広いと言うことは、それだけ多くの人に接する機会があるということにもなりますので、ここでもグループでのシナジーがよい影響をもたらしてくれています。