今年10周年を迎える「シェラトングランドホテル広島」の開業準備室から携わり、オープン当初から総支配人を務めてきた山本博之氏。広島にデラックスホテルのマーケットを確固たるものにしたいと意気込む。同氏に昨今の広島のホテルマーケットや、今後の取り組みについて伺った。
Profile
山本 博之 氏
(HIROYUKI YAMAMOTO)
1983 年ヒルトン東京入社(後のキャピトル東急ホテル)、バスボーイ、ハウスキーピング、ドアマン、フロント、営業などホテル運営におけるさまざまな部署を経験。90 年よりウェスティン ホテル& リゾート 東京コーポレート セールスオフィス勤務、98 年スターウッド ホテル& リゾートへ入社し、東京グローバルセールスオフィス営業部長就任。その後2005 年シェラトンホテル札幌にて総支配人就任。11 年同ホテル総支配人へ就任し、現在に至る。
社員の成長なくしてホテルの成長はない
---シェラトングランドホテル広島は開業10 周年を迎えられますが、山本総支配人から見て、開業時から変わってきた部分と貫いている部分についてお聞かせください。
「シェラトンホテル広島」は、2011 年に広島市内初の外資系ホテルとして238室の規模で開業しました。私は開業準備室から携わり、当初から総支配人を務めてまいりました。大きく変わったのは、15年6 月にワンランク上の「シェラトングランドホテル広島」へとホテルステータスがアップグレードしたことです。これにより自分たちの提供しているサービスが大きく変わったわけではありませんが、周囲の見る目が変わりましたね。スタッフ一同、気を引き締めてさらにサービス向上と従業員満足度向上に注力するようになったことが大きいと思います。
また、この十年で“シェラトン”のブランドスタンダードも変化しており、その変化に伴ってわれわれも変えてきていることもあります。例えばプラスチックを排除しようという動きがあり、ストローを紙製にしたり、ランドリーでワイシャツを包むビニール製の袋をやめたりなどです。
社会貢献活動としては、8 月6 日の原爆の日に平和を祈る為、同じ日本全国のマリオット・インターナショナルのグループホテルに当ホテルを中心に鶴を呼びかけ、広島市長へ寄贈するというイベントを行っております。この折り鶴は広島市によって再生紙となりその再生された紙を活用し、従業員同士で素晴らし行動を褒め合うサンキューカードに使用しています。