これまでホテルがリーチできていなかったHVC会員という新たな富裕層とのつながりも築いていく
パートナーシップを結ぶ施設の業態はホテルに限定せず、旅館についても積極的に検討を進めていきたい考えだ。施設の新旧や規模は問わず、客室も既存に限らず改修想定や新築であっても10室前後の客室を賃借できるのであれば検討を進めることは可能だ。
今のところ賃借期間は 10年以上を基本としているが、HVC会員のニーズとホテル事業者のニーズに対応しながら、数年といった短期で賃借するメニューも検討できると言う。
東急不動産は HVCのブランド価値を向上させるため、スピード感をもって RESERVEの展開を進めていく。「HVCの施設ラインアップに、ホテル事業者の皆さまから一部の客室を賃借する RESERVEを組み合わせることで、日本全国にHVC会員の選択肢を増やしていきたいと考えています」
ただし目指すべきゴールは拠点数、客室数を増やすことではなく、HVC会員拡大・満足度向上はもちろんのこと、ホテル事業者とパートナーシップを組むことでWin-Winの関係を広げていくことにある。今後本格化していくRESERVEという新しい発想による HVCの展開が、日本全国のホテルや旅館の稼働率を高めるとともに、これまでホテル事業者がリーチできていなかった HVC会員という富裕層とのつながりも築いていくことになるだろう。
東急不動産(株)
ウェルネス事業ユニット ホテル・リゾート開発企画本部ハーヴェスト事業部 開発企画グループ グループリーダー
東 大貴氏
1983年生まれ。2007年東急不動産(株)入社。入社時より東急ハーヴェストクラブ事業に従事。ハーヴェストクラブ「VIALA」シリーズの初施設である「東急ハーヴェストクラブ VIALA箱根翡翠」の開発や、会員権の販売企画などを担当。2010年より同社商業施設事業部門へ異動後は 10年以上、商業施設事業に従事する。2022年ハーヴェスト事業部に復帰。23年よりウェルネス事業ユニット ホテル・リゾート開発企画本部 ハーヴェスト事業部 開発企画グループ グループリーダーとして、「ハーヴェストクラブ RESERVE」を含む商品開発、新事業開発、ハーヴェストクラブ全体のブランディング、用地取得などを行なう。
[お問い合わせ]harvestclub_reserve@tokyu-land.co.jp