日本における初の「ラグジュアリーコレクション」ブランドとなった翠嵐 ラグジュアリーコレクションホテル 京都。仙台における初の外資系ホテルとなった「ウェスティンホテル仙台」。誕生によってそれぞれの土地に新たな風を吹き込んだ両ホテルの総支配人が掲げる今後のビジョンについて聞いた。
翠嵐 ラグジュアリーコレクションホテル 京都 総支配人 河本 浩 氏
翠嵐を拠点として嵐山、京都を発信していく
京都・嵐山はすでに国内においてブランドが確立されたエリアであり、地域の皆さまのその土地や歴史、文化に対する思いも強く、その思いを大切にしながら地域に溶け込むホテルを目指し、建物からロゴ、制服まで意識をしてプロジェクトを進めてきました。
嵐山の地元の皆さまに受け入れていただけることが重要だと考えていましたので、地域の方とは直接お会いしコミュニケーションを図ることを心掛けてきました。開業して1年がたち、今では地元の方からお客さまをご紹介いただけるなど、嵐山の皆さまに受け入れていただいていると感じています。
京都は素晴らしい伝統を持つ一方で、新しいものを受け入れてきた都市でもあります。格式高い歴史と文化が育まれた嵐山の魅力を最大限に引き出しながらも未来を切開き、お客様に今までいない体験を提供するという思いを「継往開来」という言葉にこめてホテルのコンセプトとしました。これからも嵐山、そして京都と共に発展しながら、翠嵐を拠点として土地の魅力を発信していきたいですね。
グループとしてはさまざまなブランドを幅広いエリアに展開していますので、モノのスケールメリットはもちろん、クオリティーのスケールメリットというのもあるかと思います。グループ内で相互に刺激・連携をしながら、発展をしていきたいと考えています。
ウェスティンホテル仙台 総支配人 山口 勝 氏
グローバルブランドと質の高いサービスを武器に
仙台の国際都市化に貢献をしていく
ウェスティンホテル仙台は国際都市を目指す仙台において、国際会議が誘致できるホテルが必要であるという地域としてのニーズに森トラストグループとして応え、東北エリア初の大型外資系ブランドホテルとして出店をした背景があります。
開業後にAPECの国際会議が開催されるなど順調な発進をしたものの、その翌年に東日本大震災が起こりましたが、それを乗り越えWTTC(世界旅行ツーリズム協議会)グローバルサミットやIMF・世界銀行年次総会のメイン会場となるなどまさにその役割を果たしてきたと言えます。
現在は地元の方にとってハレの日にお使いいただけるホテルを目指し、仙台に唯一の外資系ホテルとしてグローバルスタンダードのサービスを提供しています。
ウェスティンホテル仙台は開業時から働いているスタッフが多く、サービスの評価において昨年はアジアのウェスティンの中で3位、国内では1位を獲得したほか、トリップアドバイザーでは日本のベストホテル25にランクインするなど、質の高い安定したサービスが提供できるのは強みです。
国内のインバウンドが増加する一方で東北地方は外国人の来訪者が少ないエリアです。優秀なアソシエイトたちとともに、ウェスティンという国際ブランドを使って仙台という都市の発展に貢献をしていきたいと考えています。