服部栄養専門学校は２０２４年７月３１日（水）小学生を対象とした料理コンテスト「第２９回ハットリ・キッズ・食育・クッキングコンテスト」を開催した。
 
　今年は「朝ごはんで絶好調！これが私の腸活メニュー」をテーマにオリジナル料理レシピを募集。全国から１２０作品のレシピ応募の中から工夫を凝らした作品１０点を選出し、服部栄養専門学校において実際に調理し腕を競い合った。
 
　本コンテストは、規定競本コンテストは、規定競技とオリジナルレシピの調理を小学生が１人で取り組むレベルの高い大会となっており、今回２９回を数える歴史ある料理コンテストである。
 
　コロナ禍でレシピ選考のみの３年間を経て（２５・２６・２７回大会）、２８回大会ではリアル大会に至った。また子どもたちの腕前は大会開催当初と比べても目を見張る成長を見せている。

　規定競技はリンゴの皮むき・キャベツの千切り・アジの三枚おろしとなっている。またオリジナルレシピの調理では６０分間で４人分の主食・主菜・副菜・汁物を調理する。審査基準は味、創造性、見た目、経済性、段取り、後片付けを評価。この２つの部門の総合点により各賞が決定された。日頃から調理に携わり、子どもたち自身が考え、実践していることが要求される。 

　食育の普及をすすめる服部幸應氏はこの規定競技について以下のように述べている。
　「リンゴの皮むき・キャベツの千切り・アジの三枚おろし」ができるようになると、包丁の使い方の基礎が身につくといいます。本番では服部学園の先生方によるデモンストレーション後に３種類の実技を行います。子どもたちにとって、プロの包丁さばきを見ることができるのも貴重な体験です。オリジナルレシピの調理は技術だけでなく段取り力が求められます。本選への出場は、レシピと実際に作った写真による選考。鰹節を自分でひいて出汁をとる、自家製の調味料を仕込んでくるなど、家族が喜ぶ顔をイメージして食事を作る時間は子どもたちの五感を強く刺激、そして、味覚が完成する小学生の時期に「食」に触れることが本大会の目的です。 

【優勝した藤生幸来さんのコメント】
 緊張してあまり味もわからなくなってきてしまい、とても不安でしたが、６年生で最後の大会で優勝できてうれしかったです。
 
【審査委員長：服部幸應のコメント】
　昨年参加して、今年も参加してくれた人が５名いました。やはり、その人たちは上手でしたね。パリオリンピックが開催されていますが、小さいころから繰り返し練習している人たちが活躍しています。料理も同じ。
小さいころから繰り返すことで上手になります。そして、味覚も育てていくものです。最近は酸味と塩味の違いが判らない人が多くなっています。これらも、小さいころからの体験です。ご父兄のみなさんにも、ぜひその違いが分かるような料理をお願いできればと思います。また、たくさん練習して来年も来てください。 
 

優勝した藤生さんと服部校長

【優勝者・準優勝者】
優勝：藤生 幸来（ふじお ここ）さん（小学６年生 神奈川県相模原市）
作品：『彩る夏の食卓！栄養でみんなにこにこ朝ごはん』
商品：奨学金３万円、優勝記念品（宮﨑製作所GEO鍋）、図書カード、協賛会社からの賞品等

準優勝：梶村 茉花（かじむら まはな）さん（小学６年生 大阪府吹田市）
作品：『麹で腸活！朝から元気朝ごはん！』
商品：奨学金１万円、準優勝記念品（キッコーマン詰め合わせ）、図書カード、協賛会社からの賞品等

準優勝：成川 日奈子（なりかわ ひなこ）さん（小学６年生 東京都あきる野市）
作品：『朝から腸絶好調！！超絶体に優しい朝ごはん』
商品：奨学金１万円、準優勝記念品（キッコーマン詰め合わせ）、図書カード、協賛会社からの賞品等

【各 賞】
（審査員特別賞） 佐々木 杏芭さん、（技術賞） 竹澤 瑠璃さん、（味覚賞） 加藤 奈々美さん、（アイディア賞）原田 珠莉さん ・ 山下 真玲衣さん、（努力賞）相馬 尚幸さん ・ 西 晴仁さん 

公式サイト
https://www.hattori-kids-shoku-iku.jp/