雑賀崎(さいかざき)
雑賀崎は和歌山市にある岬で、和歌山市の南西部に位置している海岸・和歌浦の一部で、奥和歌の浦とも呼ばれる。独特の美しい景観が話題の港町である雑賀崎は、万葉集に「紀の国の 雑賀の浦に出て見れば 海人の燈火波の間ゆ見ゆ」と詠われるほどの古くから景勝地となっている。近年、その景観は日本遺産となっている「絶景の宝庫 和歌の浦」を構成する絶景の一つとして数えられるが、もう一方ではイタリアのアマルフィ海岸のようだと注目を集める。これについてはテレビ番組で取り上げられ、AI によって世界遺産によく似た景勝地と判定され話題となった。またイタリアの景勝地アマルフィ市とは平成31 年アマルフィ市長などの訪日団が訪れ交流している。当地は、戦国時代、雑賀藩の本拠地として伝えられ、雑賀城があったとも伝えられる。海上交通の要衝・紀伊水道に面し、県の天然記念物「鷹の巣」と呼ばれる断崖には雑賀崎灯台があり、新日本観光地百選に選ばれた名勝地でもある。
第2次産業比率が高い
和歌山の面積は4724.7㎢で全国30 位と、福岡県より小さく、京都府より大きい。人口は92.4 万人で全国40 位。山梨県より大きく、秋田県より小さい。年齢構成をみると、14 歳以下の幼年人口は11.1%、15 ~ 64 歳の生産年齢人口は55.6%、65 歳以上の老年人口は33.3%で、全国と比較すると、老年人口比率が高くなっている。県民分配所得は2.8 兆円で全国38 位。一人当たり所得は298.6万円であり、全国で三重県に次いで23 位となっている。
産業別構成比をみると、第1 次産業は1.9%、第2 次産業は33.5%、第3 次産業は64.6%で、全国平均と比べると第2次産業比率が高い。工業出荷額は2.6兆円で全国32位、人口当たりは277.5 万円で全国19 位となっている。
ホテル・旅館数の伸び率は平均を下回る
飲食店数は14 年で4862 店。内訳をみると、食堂・レストランが433 店で8.9%、専門料理店が1134 店で23.3%を占める。その中で多いのは日本料理店の402 店
で8.3%を占める。次いでその他の専門料理店が301 店の6.2%と続いている。そのほか、すし店が177 店(3.6%)、そば・うどん店が106 店(2.2%)となっている。また遊興飲食店のバー・キャバレー・ナイトクラブは769店(15.8%)、酒場・ビアホールは856 店(17.6%)と多く、両者で33.4%を占める。以上のほか喫茶店は1094店(22.5%)、ハンバーガーなどその他の飲食店は284 店(5.8%)である。09 年調査から飲食店が分離された「持ち帰り・配達・飲食サービス業」は387 店である。ホテル・旅館の施設数は22 年で649 軒、客室数は1 万6922 室で、2012 年からの伸び率をみると、施設数は全国の▲ 7.7%に対して当県は▲ 21.2%、客室数は全国の13.8%に対して当県は▲ 5.6%の伸びで、ともに平均を下回っている。
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