(株)セブン&アイ・フードシステムズ(東京都千代田区)は、運営するデニーズで実施しているコーヒー豆かすの食品循環スキームが、2022年 10月 24日付で、「食品循環資源の再生利用等の促進に関する法律(食品リサイクル法)」の規定に基づき、再生利用事業計画(食品リサイクルループ)として、厚生労働大臣、農林水産大臣、環境大臣より認定を受けたと発表した。なお、コーヒー豆かすに特化した食品リサイクルループの認定はレストラン業態としては初めてのこととなる。
コーヒー豆かすは、コーヒーの食数に比例して増え、削減できないのが問題だった。デニーズでは6年前からコーヒー豆かすの再資源化モデルについて研究を重ね、2021年 9月より神奈川県内の店舗で排出されたコーヒー豆かすを回収し、それを飼料化して活用する取り組みを始めた。現在、この飼料で育った牛から搾乳した生乳でホワイトソースをつくり、デニーズのメニューに活用している。こうして構築された食品循環スキームが、今回正式に国の「食品再生利用事業計画=食品リサイクルループ」として認定されることとなった。
コーヒー豆かすの「リサイクルループ」。今後はデニーズ以外でも展開