「スーペリアツイン」(29㎡。1泊室料2万3000円~)は25室
京都に続いて外国人に人気の高い金沢に2017 年12 月にオープン。金沢城公園や兼六園、21 世紀美術館など魅力的な観光スポットに徒歩圏内という好立地だ。日本の中でも年間降水量が多く、年間約160 日も雨が降るとされる地域だからこそ「金沢の雨まで旅の魅力にする」がコンセプト。まずエントランスで迎えてくれるのは、「金沢の雨」をテーマに金沢で活躍する若手アート集団「secca」の作品、さらに、書家の紫舟氏による「書の彫刻」。ほかにもホテル内各所にて、アート作品や金沢の伝統工芸を楽しむことができる。
特徴的なのは、エントランス奥にある宿泊者専用のラウンジ「ハレの間」。直営、テナント含め料飲施設はなく、このラウンジがマルチな役目を果たす。加賀棒茶やコーヒーを金沢の茶菓子と共にセルフサービスで24 時間楽しめ、朝は地元食材をふんだんに使用した和・洋の朝食を提供。夜は地酒を楽しめる日本酒バーと姿を変え、毎晩、夜食として「そば」(無料)も用意される。なお、ライブラリーも兼ね、宿泊者が同地をより深く理解できるようにと、東京・丸の内の「マルノウチリーディングスタイル」がセレクトした金沢に関するガイドブックや書籍をそろえる。さらには金沢のアーティストや職人が手掛けた工芸品の展示・販売も行なう。
和モダンな雰囲気の客室はスタンダードの「スーペリアツイン」で約30㎡の広さ。このタイプの客室には坪庭が付き、金沢らしい風情が漂う。温もりを感じるインテリアが配され浴衣や羽織の用意もある。
なお、雨の日でも金沢を楽しめる取り組みとして、九谷焼の絵付や水引など伝統工芸の体験を不定期で開催。プライベートな空間でワークショップが体験できるとゲストの国籍を問わず人気だ。