牛久大仏
牛久市は茨城県の南端に位置しており、千葉・東京に近く、JR常磐線で取手から三駅のところにある。牛久の名称は、鳥類の「鵜」からきており、かつて鵜が多く生息するところから「鵜宿」と呼ばれ、それが転じて「牛久」となったといわれる。人口 8万人程度と小さいが、東京圏に近いことから、通勤者が住み、子育て世代が多く、人口が順調に増加している。このJR牛久駅からほど近いところに大仏様が立っている。正式には、東本願寺の牛久浄苑エリアにあり、阿弥陀如来像で、高さ120mと巨大で東大寺の大仏(14m)の 7倍で文字通り日本一である。地上高世界最大の「ブロンズ製」人型建造物であり、ギネス世界記録に登録されている。大仏さんの胸部にあたる地上 85mまではエレベーターで昇ることができ、周囲の景色を展望することができる。大仏さんは 1993年に建造され、年間200万人以上の見物人が訪れる。
一人当たり所得は全国第 6位
茨城県の面積は 6097.5km2で全国 24位と、山口県より小さく、三重県より大きい。人口は 289.0万人で全国 11位。広島県より大きく、静岡県より小さい。年齢構成をみると、14歳以下の幼年人口は 11.6%、15~64歳の生産年齢人口は 58.7%、65歳以上の老年人口は 29.7%で、全国と比較すると、老年人口比率が高くなっている。県民分配所得は 9.3兆円で全国11位。一人当たり所得は 324.7万円であり、全国で富山県に次いで第 6位となっている。産業別構成比をみると、第 1次産業は 1.9%、第 2次産業は 38.3%、第 3次産業は 59.8%で、全国平均と比べると第 2次産業比率が高い。工業出荷額は 12.6兆円で全国第 7位、人口当たりは 430.7万円で全国第8位となっている。
ホテル旅館数の伸び率は平均を下回る
飲食店数は 14年で 1万 1797店。内訳をみると、食堂・レストランが 1385店で 11.7%、専門料理店が 3889店で 33.0%を占める。その中で多いのは中華料理店の 1402店で 11.9%を占める。次いで日本料理店が 1183店の 10.0%と続いている。そのほか、すし店が 588店(5.0%)、そば・うどん店が 844店(7.2%)となっている。また遊興飲食店のバー・キャバレー・ナイトクラブは 1310店(11.1%)、酒場・ビアホールは 2739店(23.2%)と、両者で 34.3%を占める。以上のほか喫茶店は 604店(5.1%)、ハンバーガーなどその他の飲食店は 406店(3.4%)である。09年調査から飲食店が分離された「持ち帰り・配達・飲食サービス業」は 1067店である。ホテル・旅館の施設数は 19年で 925軒、客室数は 2万 9155室で、2011年からの伸び率をみると、施設数は全国の▲ 9.9%に対して当県は▲ 31.0%、客室数は全国の 11.5%に対して当県は 0.9%の伸びで、ともに平均を下回っている。
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