平戸観光
長崎県の観光入込数は、年間 3500万人あり、そのうちの多くは長崎市と佐世保市が占めるが、その他では平戸地区に 300万人の観光客が訪れている。平戸地区は戦国時代から江戸初期まで、貿易港として繁栄した。中国、ポルトガル、オランダなどと国際貿易の中心地として賑わった。従って当時の影響を残す遺跡が多く、平戸の街は異国情緒にあふれている。キリスト教会と仏教寺院が隣り合わせに並んでいる景色など、外国文化と日本の古い文化が混ざり合った独特の雰囲気が漂う、寺院と教会が見える風景として代表的景観としては、平戸市の高台にある「聖フランシスコ・ザビエル記念教会」と周囲の仏教寺院、光明寺、瑞雲寺の瓦屋根が重なって、平戸地区らしい風景となっている。この聖フランシスコ・ザビエルを記念する教会は芸術的な香りが高く、平戸を代表する建築である。そのほか南蛮貿易時代から天満宮の登り口にある「大ソテツ」の木は樹齢 400年と推定され平戸の歴史が感じられる。
県民分配所得全国 30位
長崎県の面積は 4131.0km2で全国 37位と、徳島県より小さく、滋賀県より大きい。人口は 133.6万人で全国 30位。青森県より大きく、奈良県より小さい。年齢構成をみると、14歳以下の幼年人口は 12.4%、15~64歳の生産年齢人口は 54.3%、65歳以上の老年人口は 33.3%で、全国と比較すると、老年人口比率が高くなっている。県民分配所得は 3.5兆円で全国 30位。一人当たり所得は 262.9万円であり、全国で奈良県に次いで 42位となっている。産業別構成比をみると、第 1次産業は 2.8%、第 2次産業は 25.4%、第3次産業は 71.8%で、全国平均と比べると第 1次産業比率が高い。工業出荷額は 1.7兆円で全国41位、人口当たりは 127.3万円で全国 42位となっている。
ホテル・旅館の伸び率は全国平均を下回る
飲食店数は 14年で 6507店。内訳をみると、食堂・レストランが 692店で 10.6%、専門料理店が 1490店で 22.9%を占める。その中で多いのは中華料理店の 479店で 7.4%を占める。次いでその他の専門料理店が 424店の 6.5%と続いている。そのほか、すし店が 302店(4.6%)、そば・うどん店が 162店(2.5%)となっている。また遊興飲食店のバー・キャバレー・ナイトクラブは 1835店(28.2%)、酒場・ビアホールは 1314店(20.2%)と多く、両者で 48.4%を占める。以上のほか喫茶店は 419店(6.4%)、ハンバーガーなどその他の飲食店は 277店(4.3%)である。09年調査から飲食店が分離された「持ち帰り・配達・飲食サービス業」は 732店である。ホテル・旅館の施設数は19年で 608軒、客室数は 2万 1911室で、2010年からの伸び率をみると、施設数は全国の▲ 10.4%に対して当県は▲17.3%、客室数は全国の 10.9%に対して当県は 3.2%の伸びで、ともに平均を下回っている。
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