ログイン
検索
  • TOP  > 
  • 記事一覧  > 
  • 2020年11月13日号 トップインタビュー (株)プリンスホテル  PSI 事業部長 前田 朋子 氏/プリンス スマート イン 恵比寿 支配人 薄井 茜 氏
2020年11月13日号 トップインタビュー (株)プリンスホテル  PSI 事業部長 前田 朋子 氏/プリンス スマート イン 恵比寿 支配人 薄井 茜 氏

トップインタビュー (株)プリンスホテル  PSI 事業部長 前田 朋子 氏/プリンス スマート イン 恵比寿 支配人 薄井 茜 氏

【月刊HOTERES 2020年11月号】
2020年11月12日(木)
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ニューノーマル時代のサービスを追求 進化し続けるブランド「プリンス スマート イン」

プリンスホテルが2007 年に3 ブランドを編成して以来、国内で四番目となる新ブランド「プリンス スマート イン」の1 号店として2020年10 月8 日「プリンス スマート イン 恵比寿」を開業した。同ブランドは、ICT や AI 技術を導入し、プリンスホテルのイノベーションを担うとしている。ブランドのプロジェクト長でもある、同社PSI 事業部長の前田朋子氏と「プリンス スマート イン 恵比寿」支配人の薄井 茜氏に新ブランドの戦略について聞いた。

(株)プリンスホテル
PSI 事業部長
前田 朋子 氏


1993 年(株)プリンスホテル入社、赤坂プリンスホテル宿泊部門配属、2011 年ザ・プリンス パークタワー東京、東京プリンスホテル 宿泊予約マネージャー就任、12 年 本社事業企画部課長に就任しCSの統括を担う、18 年 本社マーケティング部課長として全社のブランド管理を担当、20年 本社PSI事業部長就任、現在に至る。

(株)プリンスホテル
〒171-0022 東京都豊島区南池袋ー丁目16 番15 号
https://www.princehotels.co.jp/

“ 失敗を恐れるな” 新ブランドに込められた思い

■(株)西武ホールディングス代表取締役社長の後藤高志氏も「プリンス スマート インは、西武グループをけん引する期待のプロジェクト」とおっしゃっています。

西武グループの新しい時代を担う挑戦の一つとして期待されている事業です。プリンス スマート インには「これまでの常識を覆すホテル」そして「プリンスホテルにイノベーションを起こす」というミッションが課せられています。


私が所属するPSI 事業部はプリンス スマート インの出店計画から開発、事業所管理までを行ないます。各ホテルではオペレーションのみを行ない、数字の管理やレベニューマネジメント、人事、経理などは事業部が一括管理します。各ホテルの支配人はPSI 事業部直轄となり、PSI事業部長が全プリンス スマート インの総支配人的な役割を担います。

■プリンス スマート イン・プロジェクトはいつごろ始動したのでしょうか。

ブランド編成以降、国内で四番目となるプリンスホテルの新ブランドかつ初の宿泊特化型ホテルのプロジェクトとして、2016 年に始動しました。このプロジェクトの大きな目的は、既存の「ザ・プリンス」「グランドプリンスホテル」「プリンスホテル」の3 ブランドでは取り込みきれていなかった若年層の宿泊需要を取り込み、顧客基盤の拡大を図ることです。20 代、30 代のデジタル世代と言われる方々にとって、プリンスホテルの入り口となることを目指しました。今の20 代、30代の方がホテルに求めるものは何か、徹底的にマーケティングし、若手スタッフの提案を積極的に採用しました。これまでのホテルの常識から脱却し、新しい価値を提案できるブランドが完成したと感じています。

私自身は、既存の3 ブランドのホテルでの勤務を経験した後、本社に異動し、ホテルだけでなくスキーやゴルフといった全国の施設の顧客満足の管理やブランディングに携わってきました。これらの経験と知識を新規事業に生かせたと自負しております。

■ with コロナでの開業となりましたが、図らずも非接触型というサービスで注目されています。

「プリンス スマート イン」では、最先端のICT、AI 技術の導入により、ホテルスタッフやほかのお客さまとの接触の機会を最小限にしています。接触の一つとなる支払いもなくすため、キャッシュレス対応も行なっています。人によるサービスという、これまでの常識にとらわれず、ニューノーマル時代のホテルとして新たな価値を提案していきたいと考えております。

 

■次の出店は熱海ですね。今後の予定を教えてください。

出発点である恵比寿を皮切りに、今冬に熱海、2021 年夏ごろには京都、22 年には沖縄に展開していきます。さらに当社ホテルがないエリアや新幹線の停車駅や地方空港周辺都市なども視野に入れており、将来的には国内に100 店舗の展開を目標にしています。ただし「プリンス スマートイン」は進化し続けるブランドですので、熱海やそれ以降の施設も同じものはありません。そして、イノベーティブなサービスの中にもプリンスホテルならではの安全・安心は必ず保っていきます。

ありがたいことに会社からは「トライアル&エラーを積み上げていけ、失敗を恐れるな」というメッセージを受けています。AI などこれまでにない新しいシステムの採用や人的資源に依存しないローコスト運営というチャレンジは、グループ全体にフィードバックしていきたいと考えています。今後は顔認証によるチェックインを導入し、いずれは、無人化も検討しています。常に新たなことにチャレンジする〝進化するブランド″として、その時代に求められるニーズに対応した最先端の技術やサービスの導入を図ってまいります。

月刊HOTERES[ホテレス]最新号
2024年03月15日号
2024年03月15日号
本体6,600円(税込)
【特集】ホテルの未来〜マネジメント人材の育て方〜
【TOP RUNNER】
デュシット・インターナショナル 京都地区エリア総統括支配人…

■業界人必読ニュース

■アクセスランキング

  • 昨日
  • 1週間
  • 1ヶ月
CLOSE