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2020年9月11日号 新しい視点「ホテルの価値」向上理論 ホテルのシステム思考

第412回 感染症対策という新たな付加価値

【月刊HOTERES 2020年09月号】
2020年09月09日(水)
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 今回の新型コロナウイルス感染症の影響を受け、宿泊市場は多大な影響を受けています。また、その「終息」は依然として見えず、不安の中、感染症対策と経済活動の両立を模索しなければならないという極限の状況と言えます。そのような中で、今の環境をどのように理解し、経済活動とどのように両立していくべきなのでしょう。

まずは今回の新型コロナウイルスの性質を可能な限り正確に把握しておく必要があります。新型コロナウイルスは、表面にスパイクと言われる突起状のタンパク質があることからさまざまな物質に付着しやすく、人体では、レセプターと言われるACE2 受容体と結合して感染するほか、その他受容体とも結合することが判明しており強い感染力を有しています。

感染しても当初の約1 週間は上気道(鼻腔、咽頭、喉頭)にとどまり増殖し風邪の症状が続くケースが多いと報告されており、当該期間中に増殖したウイルスのキャリアーとなることで、多くの感染を引き起こしています。

世界で検出された新型コロナウイルスを遺伝型で分類すると、中国や東アジアに多い型、欧米で見つかっている型等複数タイプがあり、変異しやすい性質がワクチン開発等にも影響を与えています。抗体ができたとしても効果期間が永久ではないとの報告も見られます。感染経路では、飛沫(ひまつ)感染と接触感染と言われており、特に飛沫感染による罹患(りかん)者が多いようです。

 

北村剛史 
Takeshi Kitamura


(株)日本ホテルアプレイザル 取締役/(株)サクラクオリティマネジメント 代表取締役/(一社)観光品質認証協会 統括理事不動産鑑定士、MAI(米国不動産鑑定士)、FRICS(英国ロイヤル・チャータード・サベイヤーズ協会フェロー)、CRE(米国不動産カウンセラー)慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科附属システムデザイン・マネジメント研究所研究員。ホテル・旅館の不動産鑑定評価会社である(株)日本ホテルアプレイザルの取締役。慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科では「ホテル・旅館の人格性、パーソナリティー」をテーマに研究活動に従事

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