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2020年6月26日号 トップインタビュー ソラーレ ホテルズ アンド リゾーツ(株) 代表取締役社長 井上 理 氏

トップインタビュー ソラーレ ホテルズ アンド リゾーツ(株) 代表取締役社長 井上 理 氏

【月刊HOTERES 2020年06月号】
2020年06月25日(木)
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ホテル運営会社やオーナー、地域、すべてが垣根を越えて一丸とならなければ、このホテル業界の危機は乗り越えられない。

---クライシス時において、ホテル業界の課題はどこにあると思いますか。

マーケットが好調で需要がある状況のときはホテル同士で競い合うのは普通の流れですが、需要がなく業界自体が危機的な状況下では業界内で連携を強めるべきだと思います。コロナという誰も経験したことのない問題に襲われた今はまさに、今後のホテル業界をどのように成立させていけばいいのか同じ問題に遭遇している者同士が協議をして、知恵を絞りながら助け合っていくときであると私は思います。「自分たちだけが勝てればいい」と考えるフェーズではなく、横のつながりで助け合わなければホテル業界自体が生き残れないかもしれないところまできてしまっていると感じます。

「悲観的に準備をして、楽観的に行動する」が私の信条なのですが、コロナ禍にある今こそこの姿勢で取り組むべきではないでしょうか。マーケットにおいて何が起こるのか誰にも分からない中で、将来のマーケットを楽観視するのは非常に危険です。悲観的に準備を進め、結果的にマーケットが予想外に成長して「心配し過ぎたね」と言って終われたらそれでいいじゃないですか。

未曾有の危機である現段階は、運営会社同士だけではなくオーナーとホテル運営会社もお互いに協力していかなければならない。それができなければ、コロナ禍の中でホテル業界の未来は決して明るいものにはならないでしょう。そのような結果にならないためにも「自分たちだけが勝て
ればいい」と言う考え方は捨てるべきです。

---最後にソラーレ社から伝えたいメッセージをお願いします。

私たちは自分たちのことだけを考えるのではなく、ホテル業界に対して一定の役割を果たしていくべきだと考えています。どのような形であれば同業のホテル運営会社の方々のお役に立てるのか正直分かりませんが、私たちがチェーンとしての取り組みを通じて獲得してきたノウハウ、人材や経営面の知見がお役に立つのであればぜひ提供させていただきたいと思います。

オーナーに向けては、運営にお困りのホテルがあれば、我々が構築した運営プラットフォームは十分競争力のあるものであると考えていますので、お気軽にご相談いただければと思っています。

最後に、ホテルにとって地域経済の活性化は極めて重要なことです。ホテルはエリアの需要に支えられる存在で、地域が盛り上がってこそ私たちのビジネスが成立すると私は強く考えています。今後は、その面で協力できる活動に積極的に参加していきたいです。

垣根を越え、ホテル業界一丸となって、一緒にこの危機を乗り越えていきましょう。

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