ログイン
検索
  • TOP  > 
  • 記事一覧  > 
  • 2020年6月5日号 TOP INTERVIEW アーバンホテルシステム(株) 本社営業部長 京都統括 総支配人 林 誠亮 氏
2020年6月5日号 TOP INTERVIEW アーバンホテルシステム(株) 本社営業部長 京都統括 総支配人 林 誠亮 氏

TOP INTERVIEW アーバンホテルシステム(株) 本社営業部長 京都統括 総支配人 林 誠亮 氏

【月刊HOTERES 2020年06月号】
2020年06月03日(水)
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

---コロナ禍にあった3 月16 日、アーバンホテル京都五条プレミアムの開業。そして13 日には関係者を招いての内覧会を実施されましたが、開業延期検討の有無や、内覧会実施にあたって配慮された点などをお伺いできますか。

まず開業延期検討についてですが、ギリギリまで悩んだというのが正直なところです。時期の近かった施設の開業延期が相次いで発表されていましたし、何より開業したところでお客さまの需要はなかったわけですから。しかし、そこは「お金の問題ではなく、従業員やオーナー、地域の人々に対して約束をきちんと守ろう」という社長の方針とメッセージがあり、予定通りの開業ということで落ち着きました。内覧会も関係者の方へのお披露目ということで実施しましたが、こちらは内容を大幅に変更し、いわゆる「3密」の回避に配慮したうえで、およそ100 名の方々にお越しいただけました。

価値ある会社であり続けるためにアフターコロナとアーバンホテルシステム

---稼働が下がる中、従業員の出勤や拘束など働き方についてはいかがでしょうか。

従業員の稼働については、4 月16 日から月2、3 回休みを増やしております。新入社員20 名は3 月16 日から受け入れを行ない、新社会人として生活をスタートさせています。この先どうなっていくかは環境次第というところですが、稼働が落ちているからとマンニングを減らすとか、休みを不必要に増やすということはありません。数字を意識しないわけではなく、目先のことにとらわれ、従業員の不安を助長したり、モチベーションに影響を与えるような企業に価値はないと考えているからです。とはいえ、時代の流れや従業員の気持ちも尊重しなければなりませんので、その辺りをどのように取り入れ、反映させていくか。そして、きれいごとだけでは企業として生き残っていけませんので、知恵を出し合いアクションに落とし込んでいくことを継続するばかりでなく、加速させることが、私たち経営層の責務であると感じています。ほかに働き方とは異なりますが、朝食や大浴場など、これまであって当たり前のものを見直すことで、新たなスタイルへとつなげられるのではないかと試みている部分もあります。

---観光産業の回復が見えない中ですが、アフター/ウィズコロナはどのような環境があり、どのようにしていくべきだとお考えでしょうか。

リアルとオンラインのバランス、これがさまざまなシーンで大きく変化することは間違いないでしょう。例えば弊社の新卒採用について、コロナの影響から今回初めてWEB面接を実施しました。社内からは、あらためてリアルな場の重要性を述べる声があがる一方、互いに時間効率を大きくあげられるといったよい点もあり、さまざまな課題が感じられながらも、今後の正式な導入について検討すべきと考えています。ビジネスで言えば、企業における出張機会の減少=ビジネス機会の減少が加速するのではないでしょうか。そこで弊社としては、より深い地域密着と社内の見直し、さらにブランドの強化を図ることで、終息後の回復を早期に実現したいと考えています。

そしてそこにもう一つ、これからはお客さまにとってよいことと、ホテルにとってよいことを一致させていく、これが非常に重要だと考えています。それは価格や部屋の仕様ではなく、ときに朝食であったり、ときに接客であったり。お客さまとともに考える機会が生まれてくると思いますし、そうすることで私たちアーバンホテルは、時代が変化しても皆さまにとって必要としていただけると強く信じています。

月刊HOTERES[ホテレス]最新号
2024年03月15日号
2024年03月15日号
本体6,600円(税込)
【特集】ホテルの未来〜マネジメント人材の育て方〜
【TOP RUNNER】
デュシット・インターナショナル 京都地区エリア総統括支配人…

■業界人必読ニュース

■アクセスランキング

  • 昨日
  • 1週間
  • 1ヶ月
CLOSE