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2020年5月29日号 新しい視点「ホテルの価値」向上理論 ホテルのシステム思考

第399回 いまを乗りきるイノベーティブ発想(客室行動)

【月刊HOTERES 2020年05月号】
2020年05月28日(木)
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特にヒューリスティクスの概念であれば、代表性ヒューリスティクス(空は青いものだ等)、利用可能性ヒューリスティクス(これまでいつもこうだったから次もこのはずだ等)とは、無意識レベルでのバイアスが働くというもので、フロントで接遇や環境が良かったという事実が、それらバイアスが働く結果、次のシーンである客室の印象形成に少なからず影響を与えるはずだとお分かりいただけるかと思います。次いで、客室内でも望ましい印象形成を助長するような取り組みも考えることができます。

もちろん、その前のシーンであるフロント接遇が良いこと、また客室での清潔感、快適性、機能性が十分である必要がありますが、ここではより効果的にそれら清潔感や快適性等を感じ取ってもらえるようにしつらえを顧客の行動パターンに沿って適切にコーディネートする視点をご紹介したいと思います。

例えば、客室の中でも、上記のように前の文脈の影響を細かな客室内細部の印象形成に影響を与える可能性が考えられます。もしそうであれば、客室内の顧客の行動パターンを把握した上で、効果的な客室内の質感コーディネートを行なっておく必要があります。ここで弊社が実施した、客室内の行動パターン調査結果(代表的と考えられる以下12 行動様式を想定)をご紹介したいと思います(全国男女200 名に対するインターネットアンケート調査、2020 年弊社実施)。

設問:チェックイン後客室に初めて入って行なう順番で最も該当する順序を選んでください。
1 番から順番を選択してください。(順位をお選びください)
※実際に行なわない項目においても、「行なうとしたらどの順番になるのか」をお答えください。

上記の通り、客室内におけるさまざまな行動内容に対する行動順序を見てみますと、おおむね最初の方で行なわれるもの、また後に行なわれるもの等、そもそもさまざま見られます。

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