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2020年4月3日 新しい視点 「ホテルの価値」向上理論 ホテルのシステム思考

第393回 レストランにおける「適温」プレート提供について

【月刊HOTERES 2020年04月号】
2020年04月02日(木)
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 まず、「体験」という時間の経過に伴う消費の「文脈」から考える必要があります。ホテルでの滞在体験は、体験と次のシーンに対する期待感の連続です。また、この事前の期待感は、万一それが裏切られたと感じた場合、「期待を裏切られた」という確証につながるような情報を集めよう、探そうとする等、顧客にネガティブマインドを根付かせてしまう可能性があります。また逆に実際の体験が事前の期待感を上回ると(できれば好印象を残して上回れれば)、感動要素として長期にわたって記憶に残り、第三者へ口コミ評価等を通じてポジティブな影響を与えもするはずです。
 

 以前ホテルでの滞在体験の主なシーンとしてロビー、客室、レストランを取り上げ、それら各シーン別での評価いかんが次のシーンにどのような影響を及ぼすのかについて、「事前期待値」という観点から調査をしたことがありました(弊社実施、2019 年、全国男女200 名に対するインターネットアンケート調査結果より)。その結果、例えばロビー・フロントの印象が4 スタークラスであったとすると、その後の客室体験も同様レベルの期待値が生じること、また前の体験が「好印象」であれば、次の体験の事前期待を強化すること、前の体験の評価自体が高い水準であるほど、次の体験に対する事前期待を強化する等(ロビーが3 スターであった場合に客室も3 スタークラスを事前期待する<ロビーが4 スターであった場合に客室も4 スタークラスを期待する)の体験が次のシーンの期待感につながる様子がうかがえました。

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