個性は生まれ持った先天性な個性と成長過程で身についた後天的な個性があると思います。特に後天性な個性は家族構成、人との人間関係を通して、仕事を通して多くの経験や体験をするごとに、今現在の私の個性ができ上がっていったのだと考えます。もし私が今の職業でなく、例えば主婦でパートの仕事についていたとしたら全然違う個性の持ち主、または子どものときのままだったかもしれません。
 
　ウエディングの仕事は自分という人間を受け入れてもらえないとお客さまとの信頼関係は築くことができないため、新規成約も施工もうまくいきかないのです。知り合いの経営者の方でいつも自分に自信がなくて否定的な言葉を言われる方がいらっしゃいます。仕事も楽しそうではありませんし、この仕事、会社を存続するという使命感というよりは、自分を押し殺して毎日を過ごされている感じです。個性とは「個人の持つ性質や特性のこと」です。個性というのはその人の魅力が最大限発揮され、周りも自分自身もよく自分のことを分かり受け入れている状態が、一番個性を発揮できるのだと思います。
 
　最近はSNS で自分発信をする方も多く、昔とは違いネット上で反面教師のように世の中を批判していたりする投稿をよく見かけます。また言いたいことや好きなことを自由に発信することで、世界中の人たちとつながることができます。自分と違う意見を持つ人と出会うことにより、個性というものについて考えさせられるきっかけにもなっています。
 
　社長や経営幹部になると個性によって社員との間のコミュニケーションにも影響していきます。自分自身のことがよく分かっていないと周りからも理解されず悩むことになります。上層部になるほど他人からの評価はもらえず、当たりさわりのない言葉でしか関わりを持つことができず、社員や他人は信用ならないといった自暴自棄になる経営者の方も少なくありません。
 
　個性を磨き、人間関係がうまくいくためには、自分のことを思いつく限り書き出してみることです。そして次に自分が信頼できる人に遠慮なく自分自身の特徴や短所、長所など他人からどのように見えるのかを教えてもらうことが大事です。それを両方受け入れたうえで自分自身の個性と向き合い、自分自身の長所、短所をコントロールしていくことです。またより自分らしく生きていくために個性をどう生かすか、自分がどのような人生を生きていくのかなど、自分ができることは何なのかを考えてみてください。
 
　自分らしく自分自身の個性をだしていくことは難しいことですが、他人の個性を認め自分の個性や生き方を認め、自分自身のいいところ自分にしかないものに気が付くことで一層視野も広がます。一度皆さんも自分の個性を分析してみてくださいね。新しい発見や考え方ができるきっかけになることでしょう。