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第56 回 伊藤 淳  カスタマーを見よ、発想を変えよ、 パラダイム転換こそがホテルウエディング復活の近道 

第56 回  多様化するカスタマーニーズに対応する「料理スタイル」とは

【月刊HOTERES 2019年04月号】
2019年04月12日(金)
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「ブッフェ」=安いとなっている背景には日本における一般宴会やウエディングの2 次会で提供されるような、炭水化物を中心とした料理がステンレスプレートに盛られているイメージが強いことが要因のひとつになっているかもしれません。
朝食ブッフェもカジュアルなイメージの象徴なのかもしれません。価格設定にも起因しているかもしれません。

 もしコース料理と同額のブッフェを提供できるとしたらどんな料理やサービスが必要できるでしょうか。
1 人あたり1 万5000 円のブッフェを80 人設定で考えたらどんな料理を提供できるか考えてみることも大切です。
それこそが発想の転換つまりパラダイム転換につながるのです。「きっとこうだから」「今までこうだから」といった先入観や固定概念が新たな発想とアクションの最大の阻害要因になるのです。
 
「コース」と「ブッフェ」という単純なくくりではなく新たな提供スタイルを発想することも重要です。私自身のウエディングパーティでも導入しましたし、先日の弊社のメンバーのウエディングでもそうでしたが、最初の一皿をサーブで提供しその後ブッフェスタイルに移行する「コース」と「ブッフェ」の良いところを融合させたスタイルは、静でフォーマルから動のアットホームに移行しますので、パーティの流れとしてマッチしていると思います。
サーブする一皿をメインに持って来て料理のクライマックス感を演出する方法もあるでしょう。
 
 欧米のようにサーブするのは前菜、メイン、デザートの3 品としそれ以外はピンチョススタイルの提供も静と動を融合させるパーティには向いているかもしれません。
一つのスタイルの松竹梅も大切ですが、料理スタイルのABC を準備することでカスタマーが求めるパーティニーズに対しての対応力が向上するのではないかと考えています。
あらかじめ料理スタイルを準備しておくことは効率的にも生産性が上がるはずです。
 
 加えてサービスに従事するスタッフの人材不足も考慮すると、「コース」だけに頼らない料理スタイルの開発は急務なのではないでしょうか。
次号は今後のウエディングパーティの中で「料理」の果たすべき役割の転換について考えてみたいと思います。

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