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インタビュー  ㈱ジャパンアクションエンタープライズ 

観光誘致や世界的な認知・知名度の訴求効果を追求した「NINJACTION」展開 ~鍛え抜かれたアクション、スタントマンの迫力を目前で披露~

【月刊HOTERES 2019年04月号】
2019年04月05日(金)
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▶アクション俳優にあこがれてJAC に入り、組織をまとめる代表になられたのはいつぐらいのことですか。
 
 突然“金田、お前がやれ”と言われて、右も左も分からず代表になったのが28、29 歳ごろだったと思います。
代表に就任しましたが、もともとアクションが大好きでしたので、今でも舞台やTV、CM などでアクション監督・殺陣師として35 年以上、業界の最前線で活動しております。
2007 年放映の「仮面ライダー電王」では、TV シリーズのほか、同作劇場版の監督を4作品手掛けました。
近年の監督代表作は2017 年から公開された「仮面ライダー×スーパー戦隊 超スーパーヒーロー大戦」です。
特撮TV ヒーロー作品から、映画、舞台、ネット配信作、イベント、ショーの監督まで、幅広いジャンルの作品を手掛けています。
 
▶ 今でも現役で活躍されていらっしゃるのですね。ところで本題である「NINJACTION」ですが、いつぐらいから構想されていらっしゃったのですか。
 
 構想としては13、14 年前のことです。
私たちの仕事はドラマや映画、舞台あってこそのものです。近年は、これらの制作現場でも大きな変化が生じています。
特に撮影機材やCG に代表される映像技術の進化により、ド派手なアクションやスタントシーンを作り出すことが可能になりました。
結果、映像としての派手さや美しさが向上しているのは間違いありませんが、生身の人間だからこそ表現できる「凄さ」や「臨場感」は薄れていると危惧しています。
そこで私はスタントマンだからこそできる迫力ある舞台を作り上げていきたいと考えました。
今後は2020 年に向けて、外国人観光客が4000 万人を超えることが確実視されています。
来年は東京五輪が開催され、2025 年には大阪万博、いずれは日本でもカジノが出来上がり、ますます観光客をターゲットにした日本ならではのエンターテインメントが必要とされるのは間違いありません。
これらを背景に日本の伝統文化が見直され、多くのエンターテインメントが誕生しています。
そこで、以前に思い描いていたことを実現させようと決意し、世界最高の忍者・侍ショーを制作し、外国人観光客に楽しんでいただくことを考えたのです。
 
▶鍛え抜かれたアクション、スタントマンの演出は迫力もあり、ブランド力もあります。
 
 今まで「サーカス」として一括りにされていたエンターテインメントを、シルク・ドゥ・ソレイユが幻想的で芸術性の高いエンターテインメントに昇華させてブランド化に成功しています。
私も実際に見たのですが、幻想的な世界に引き込まれ、鍛え抜かれた体力と幻想的なフォルムは誰にもできない唯一無二の世界観を作り上げていました。
シルク・ドゥ・ソレイユのように、既存の忍者・侍ショーから独立した1 つのアクション・パフォーマンスショーとして成立させ、エンターテインメントのブランドとしてお客さまに認知していただくことを目指しています。「NINJACTION」はニンジャとアクションを合わせたオリジナルの造語で、外国の方でも認識しやすいように横文字としました。
 
▶ NINJACTION の特徴をお聞かせください。
 
 忍者・侍ショーと言っても、単なるアクションショーに終わらせず、今までは映画やTV など、映像作品でしか見ることのできなかった迫力のアクションを皆様の目前で披露するとともに、和楽器や舞踊などをショーの中に織り交ぜ、さらにはアニメーション映像を演出として挿入するなど、海外のお客さまが期待する日本のエンターテインメントの要素を満載しています。
 
制作にあたっては、弊社の所属俳優はじめ、日本のメジャー特撮作品やアニメ作品の制作にかかわっているクリエイターの皆様、日本の伝統文化を受け継ぐ皆様などが、私たちの志に賛同してくださり、制作に加わっています。
そして忘れてはいけないのが、地方連動型の内容にすることです。ショーのストーリーや場面設定には、当然のことですが、公演地の名所や旧跡、歴史、文化、歴史上の人物なども織り交ぜていきます。
これにより、地元への観光誘致や世界的な認知・知名度の訴求効果など、地元の皆様と一致団結して作り上げたいと思っています。
 
ご来場の方々は、多国籍・多言語になることが想定されますので、私たちのショーはノンバーバルで楽しめる構成にしています。
 
 
▶ NINJACTION はショーに終わらない展開を構想されているそうですね。
 
 私たちはNINJACTION を1 つのコンテンツ、キャラクター資産であると位置づけています。
よって、ショー企画と同時進行で、将来のアニメーション化も想定した設定資料作りも行なっています。
 
「キャラクターライセンスビジネス」という言葉がありますが、まさにそれに該当します。すでに多くのコンテンツがコミックやアニメ、映画などの作品を原作として、その後にキャラクターライセンスビジネスを展開しています。
私たちはそれを、ショーから展開させることを構想しています。
 
ショーを原作にアニメで映像化し、そこからライセンス事業として玩具やアパレル、雑貨、娯楽施設、飲食、家庭用ゲーム機やスマホゲーム、遊技機や各種サービスなどに拡大展開するイメージです。
 
基本ポリシーとして地元の皆様への貢献を掲げていますので、商品化やサービス化へのキャラクター使用権は、地元企業様や出資・協賛いただいた企業様と優先的に契約させていただきたいと考えています。
 
 
▶公演地、公演時間など、お話しできる範囲で教えてください。
 
 現在、関西と関東の2 つのエリアの関係者の方々から、公演招致のオファーをいただいております。具体的な場所や公演時間などを調整中です。
 
本プロジェクトは専用劇場をはじめとした、大規模で複数年を通したロングラン公演を目指しております。
 
弊社単独では賄いきれないことも多くございますので、プロジェクトにご賛同いただいた多くの関係者の皆様のご協力をいただきながら、2020 年度中の実現に向けてプロジェクトを進行している最中です。
 
このほか、ホテル様に限定して申し上げれば、ホールや宴会場を活用した企画やインセンティブパーティー、ナイトイベント、既存のレストランやホテル内の演出強化対策案などの準備もございますので、お気軽にご相談ください。
 
“楽しかった”“きれいだった”と魅了させる演出やステージを作り上げていきます。
目指すはシルク・ドゥ・ソレイユを超える世界一のエンターテインメント会社として、国内外を舞台に類のないアクション、スタントマンの迫力をお届けしたいと思います。

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