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第157 回 ㈱プウ・ヴワール 代表取締役 竹本 美佐子 氏 × (株)フェイス 福永 有利子 氏  Wプロフェッショナルズ  

第157 回  一歩でも成長するためには自身を知り、自分の“気”を正しくすることが大切

【月刊HOTERES 2019年03月号】
2019年03月14日(木)
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福永 ウエディングプランナーを対象としたロールプレイング研修を敬遠する人もいらっしゃいます。“ロールプレイングしなくても私はできるから”という自負と、人前でロールプレイングをするのは恥ずかしいという思いがあるのでしょう。しかし、真剣にロールプレイング研修に取り組んだ人と、取り組まない人とでは、先々成果として差が表れてきます。
 
竹本 研修の後、ステージを使って発表会を行なったことがあります。“いらっしゃいませ”とお客さまをお迎えするところからスタートし“有難うございました”までの一連の動作を一分の隙もなく心を込めて演じてもらいます。その緊張感は測りしきれないものだと思います。そこでは集中力、話し方、目線、所作、声の出し方など厳しくチェックします。緊張のあまり、ステージでの発表会が終わった後、みんな肩を抱き合って泣いていました。ある時には28 歳の女性で頭のてっぺんから声をだすスタッフがいました。あまりにも見た目の雰囲気とかけ離れていて違和感を感じました。研修中何度もトライしましたがどうしても変わらなかったので、厳しく叱咤しました。やればできる! やっていなだけよ! と。泣いてしまって途中で帰ってもらいました。でも次の研修では、大人の美しい女性の声が出ていたのです。それぞれ一歩ずつですが成長していく姿に向き合うと本当にうれしいですね。
 
福永 おっしゃる通りでロールプレイング研修にしても、座学にしても研修を通して“自分を知る”ことが大切なことだと思います。自分のことを知らずして成長はありません。自分を知っているからこそ、克服できたときの喜びが次への力となり、もっと頑張ろうという気持ちになります。
 
竹本 そうですね。今、スタイリスト研修を個別で行っていますが、日々同じことを繰り返し言われて、心の中ではうんざりしていると教えるこちらが思うくらいです。でも、できないことを克服していくこと、諦めずに教えていくことが私の使命ですので、トコトン向き合っています。
 
福永 厳しい中にも愛情を感じます。皆、成長してほしいという思いが強いからこそ、できることですね。
 
竹本 本当にそうですね。それは私自身の成長でもあります。人生を豊かに楽しく生きていくのは自分次第です。だからこそ、まずは自分自身と向き合い、真摯に受け止め改善すべきところは改善するための努力をすることです。培ったいろんなことを伝えていきたい、誰かの人生の一部でも良いから役に立ちたい、そんな思いですね。
 
福永 まずは、自分がHAPPY でなければ、周りをHAPPY にはできないですね。厳しい中にも愛を持って教えられている竹本先生のお考えが、とても心に響きました。本日はありがとうございました。

㈱プウ・ヴワール 代表取締役
竹本 美佐子 氏

世界のインペリアルセーブルの専属モデルやモデルの頂点とされるオートクチュールの専属モデルを20年以上務める。そのセンスを買われてブラッシュアップセミナーの講師やブライダルショーのアシスト、1998年にザ・リッツ・カールトン大阪で全国初のスタイリストを立ち上げるとともに、ザ・リッツ・カールトン大阪でのウエディングショーでは長年トータルプロデュースも手がける。その後、依頼を受けて京都、神戸とブライダルスタイリストの範疇を広げ、契約先のホテルの人財育成も任されるようになる。特に京都のホテルでは美しい接遇を!ということでヘアメイク、制服の着こなし、姿勢、歩き方、発声、話し方から、和食レストランの着物での美しい所作においてもモデル時代の経験を生かしてスタッフを見事に変身させている。以降、さまざまな企業の人材育成を経験。60人近くの30代〜50代までの男性ばかりを半年かけて見事に変えている。今後は研修やスクール業を通し、集大成としての「心・技・体」の精神での接遇や、女性の真の「美しい」をできるだけ多くの方に伝えていく。22年続けたブライダルスタイリストも後進の育成を続けるとともに、現在、新たにスクール開校に向けて準備中。

㈱フェイス 
代表取締役
福永 有利子 氏

レストラン・ゲストハウスのウエディングプランナーから各現場の管理職としてマネジメントを担い、確実に業績を伸ばしてきた。2003年にウエディングプランナー養成スクール講師を始め、2006年から2015年まで大学にて非常勤講師として教壇に立つ。2006年堂島ホテル婚礼部長、2008年同ホテル副総支配人。2009年に㈱フェイスを設立。代表取締役に就任し、現在に至る。
 
現在は、全国のホテルやゲストハウスにて成約率向上を目的としたトレーニングや、集客戦略立案・実践支援などのコンサルティングに加え、会場のビジュアル改善や各種販促ツールの制作など、ウエディング事業の収益改善に向けた業務支援を幅広く行なっている。また、現役ウエディングプランナーの人材育成や専門学校生やウエディング業界への転職希望者などを対象としたスクールも開講。今後は、ウエディング業界を超えて、ホテル・ホスピタリティ業界にて、人材育成マネジメントを広く担っていく。2018年4月から神戸国際大学客員教授。著書 : 『ウエディングプランナーじゃない、アカンのは上司や! 悩める管理職のアメムチ19の育成術』
 

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