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【IRインタビュー】 

ラッシュ・ストリート・ゲーミング 会長 ニール・ブルーム氏、CFO ティム・ドレコフ氏 北海道でIRライセンス獲得を目指す

【週刊ホテルレストラン2019年02月15日号】
2019年02月15日(金)
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Inside Asian Gaming のCEO、アンドリュー・W・スコット氏が、米国拠点のカジノオペレーターのラッシュ・ストリート・ゲーミングの創業者であり、会長のニール・ブルーム氏とCFO のティム・ドレコフ氏と対談し、ラッシュ・ストリートが最近発表した日本北部の北海道でIRライセンス獲得を目指すという計画について聞いた。

ラッシュ・ストリート・ゲーミング 会長 ニール・ブルーム氏
ラッシュ・ストリート・ゲーミング 会長 ニール・ブルーム氏
ラッシュ・ストリート・ゲーミング CFO ティム・ドレコフ氏
ラッシュ・ストリート・ゲーミング CFO ティム・ドレコフ氏

 
❒ まずは、ラッシュ・ストリート・ゲーミングについて教えてください。
 
ニール・ブルーム(NB)
 当社は主に不動産開発事業を行なっています。約600 億米ドルの価値に相当する最高級の不動産を開発、投資してきました。例えば、当社はロサンゼルスのセンチュリーシティ、シカゴ・マーカンタイル取引所、多くのフォーシーズンズホテルやリッツ・カールトンホテルを開発してきました。従って、非常に質の高い不動産開発に精通しています。
 
 約20 年前、カジノ開発にかかわることになりました。当社初のプロジェクトは、カナダのナイアガラの滝で、オンタリオ州政府のために10 億米ドルの開発を行ないました。実際、法律によってオンタリオのいずれのカジノも政府所有である必要がありましたが、彼らは建設・運営を行なう業者を必要としていたために、RFP(提案依頼書)で我々が選ばれました。
 
 その後、アメリカでプロジェクトを開始しましたが、地方のカジノのみで、地方都市以外のマカオやラスベガスでは行なっていません。当社は、シカゴのクック群唯一のカジノ、フィラデルフィア市唯一のカジノ、ピッツバーグ市唯一のカジノを所有しており、アップステート・ニューヨークで付与された四つのカジノライセンスを持つ中の1 社でもあります。我々はオールバニやほかの都市がある首都圏でのライセンスを勝ち取りました。
 
 リージョナルカジノは、ラスベガスやマカオで建設するそれとは全く異なります。なぜなら、街にカジノを作ったことのない都市へと行くためです。だから、自分たちが開発するものが現地のコミュニティーに受け入れられるものであることを確実にしなければなりません。人々が持つすべての懸念に対処しなければならないのです。本当に街中にゲーミング産業がほしいのか、犯罪やプロブレム・ギャンブリングを作り出すのではないか、街の雰囲気に合うのかなど。それこそ当社が専門としている分野です。苫小牧で何かするにあたって、北海道は当社がしていることに見事に適合します。だから北海道と苫小牧に照準を合わせたわけです。
 
❒ それでは、日本のほかのどの地域にも興味はないということですか。
 
NB 
現時点で興味があるのは苫小牧だけです。そこにすべての力を注いでいます。こう尋ねられたことがあります。「もし北海道が統合型リゾートを開発しないと決めたらどうするのですか?」。もしそうなったとしたら、ほかの場所も再考する必要があるでしょう。しかし現時点では苫小牧にフォーカスしています。
 

❒ 現地パートナーとコンソーシアムを組む必要がある可能性についてはどうお考えですか。
 
NB 現地パートナーと一緒にプロジェクトを行なうことには慣れています。実際、これまで開発してきたすべてにおいてそうしてきたのです。ニューヨークでは、土地の所有者が土地を提供し、プロジェクトの9.9%シェアを持っています(リバーズ カジノ&リゾート)。フィラデルフィアでも、現地パートナーがいますので、現地の人と提携することには何の問題もなく、苫小牧でコンソーシアムの一員となることを期待しています。
 
 どれくらいの割合を当社が持つことになるかについてはコメントできません。過半数になるかもしれないし、少数株主持ち分になるかもしれません。その点については、どれだけ現地の関心が高いかによるかもしれません。東京、大阪、横浜などの大都市では関心がより高いかもしれません。日本の大企業の一部は、より小規模の地方プロジェクトへの関心が低いかもしれません。
 
 しかし、適切なパートナーで、カジノ管理委員会の承認が得られるのであれば良いパートナーは確実に歓迎します。アメリカでの厳しい規制には慣れており、そこでのカジノ事業は大成功を収めました。そして当社の非常に高い基準に見合わない業者とパートナーシップを組むことで、それを危険にさらすようなことは絶対にしないでしょう。
 
❒ 北海道でのIR 開発のライセンスを勝ち取った場合に、どの程度の投資を考えているかについて教えてください。
 
NB 
どれくらいの費用が掛かるかは正確には分かりませんが、15 億から20 億米ドルの間の額になると予測しています。2000ほどの客室、そして当社が所有するであろうホテルやその他すべての施設のために大人数の従業員が必要になることを考えると、15,000 人規模の従業員数になるだろうと考えています。
 
 ご存じの通り、日本のIR のルールでは、カジノは全敷地の3%以下と決められているため、当社の不動産の専門知識、当社の不動産開発は、その点に関して我々が考えているものにとって非常に重要です。なぜなら、その条件を満たすためにほかに多くの不動産を建てなければなりません。そして、それこそ我々が専門としているところなのです。これまで何十億ドルにもなる非常にハイエンドの商店、ホテル、会議場等の類の建物を建てた経験があり、加えてレストラン、バーなどたくさんの娯楽施設も所有する予定で、そのすべてが極めて重要になるでしょう。そして、その環境に合う文化的な要素も取り入れる必要があります。
 
ティム・ドレコフ(TD) 我々が取り組んでいる別の要素で、一つ挙げられるのは、そのエリア、特にその土地の自然美をできる限り取り込む努力です。それは川や岩と共に森の中にあります。自転車コース、ハイキングコース、ロッククライミングツアー、バードウオッチングといったその自然にあるあらゆる種類のものを考えています。この地方が持つ馬の繁殖や競馬の豊かな歴史を考えて、乗馬センターを組み入れる構想も持っています。
 
 これらすべての文化的要素に加えて、展示場もしくは美術館も検討しています。ニールは、偶然にも世界的に有名な現代美術コレクターで、シカゴ美術館とニューヨーク市にあるホイットニー美術館のメンバーなのです。それを生かして、その場所にアート展を持ち込むこともできます。明確な地方の、ローカルな、文化的特色を加えてすべての層にアピールするために、非常に幅広くあるよう努めています。
 

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