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第48回 五十嵐 茂樹  Business Revitalization 事業再生を科学する! 

第48回 People Management №4 ピープルマネジメント№4

【月刊HOTERES 2018年10月号】
2018年10月05日(金)
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注意すべきこと二つ
 
 知らず知らずに相手の自尊心を傷つけることがよくあります。そこで、二つのことには注意しましょう。
 
1. 相手の人格を否定する言葉
 
 つい感情的になってしまい、相手の人格そのものを否定するような言葉、例えば「だらしない奴だ!」とか「ダメな奴だ!」という言葉は、相手に問題点に対する反省する気持ちを促すというよりは、感情的な反発を引き起こしてしまいます。まずは、自分自身の感情をコントロールし、事実のみを問題として話し合うことが大切です。
 
2. 必ず事実を調べてから話す
 
「誰々さんから聞いたことだけど」と、話すことは絶対にしてはなりません。相手は店長や支配人が自分よりも誰々さんの方を信頼しているという気持ちになり、素直に店長や支配人の話を聞き入れなくなります。話すときは、必ず自分で事実を確認し、そして、自分の言葉で話さなくてはなりません。
 
相手に多く話す機会を与える
 
 話し合うときは、人は誰も、自分のことを相手に分かってもらいたいと思っています。そのときの事情や自分の気持ち、それに考えを説明したいのです。しかし、その機会を与えられなかったり、さえぎられたりしたら、どうでしょうか? がっかりして「しょうがない」と、あきらめたり、あるいは上司に対して反発心を抱くことも、きっとあるでしょう。常に、話す機会を多く与えるよう心掛け、また、相手が本心で話ができるよう好意的に接し、よく聴いてあげなければなりません。店長や支配人は相手に分かってもらおうと一生懸命になればなるほど、一方的に話し、相手がどう受け止めているのか、理解・納得しているかを無視しがちです。その結果、店長や支配人は分かってもらったと安心しますが、部下はよく理解できなかったり、言い分があったのに聴いてもらえなかったという不満を残してしまい、その結果、期待した通りの行動に結び付かないことがあります。人と話すときは、まず「良い聴き手」になることです。
 
七つのコミュニケーション!
 
 良い人間関係を築くためには、自分から発信することが基本です。あまり難しく考えず、まずはできることからどんどん発信することです。
 
1「. おはよう」「ありがとう」も立派なコミュニケーション!
 
 毎日のあいさつの「おはよう」や「ありがとう」も立派なコミュニケーションです。そのためには、毎日自分から進んで先にあいさつすることが大切です。また、「ありがとう」という一言は、言われた人にとって大変うれしい言葉です。
 
2. 元気と笑顔も立派なコミュニケーション!
 
 元気と笑顔も立派なコミュニケーションです。そのためには、まずは自分自身に元気と笑顔が必要になります。その元気と笑顔が、部下を明るくし、部下を元気にします。元気と笑顔を与える、これも立派なコミュニケーションです。
 
3. あなたの「やる気」も立派なコミュニケーション!
 
 あなたが「やる気」を持って店の人たちに接すれば、店の人たちも、同様に「やる気」を持って仕事に取り組んでくれます。これも立派なコミュニケーションです。

 
4.「やってほしいこと」「やってほしくないこと」これを伝えること!
 
 ただ思っているだけで口に出して言わなければ相手には何も届きません。やってほしいこと、やってほしくないこと、これを言葉で伝えることです。これはコミュニケーションの中でも基本中の基本になります。

 
5. ほめること、注意すること、これもコミュニケーションの基本!
 
 仕事ぶりやルール等を観察し、良い点はほめ、悪い点は改善を促す。これも仕事上の基本的なコミュニケーションになります。ポイントは、仕事の内容と行動についての良しあしをはっきりすることです。

 
6. 相手の話を聴くこと、これも大切なコミュニケーション!
 
 一方的に話してコミュニケーションが成立するわけではありません。相手が理解し、合意し、はじめてコミュニケーションが成立するのです。そのためには、相手の話を聴くことです。これも大切なコミュニケーションの一つです。

 
7. 言わないコミュニケーションもある!
 
 言わないということは、良い行為であれ、悪い行為であれ、その行為を認めることになります。だから良い行為を認めれば、それも繰り返されますが、逆に悪い行為を認めても繰り返され、今以上に悪くなります。やってはいけないことを言わないということは、やってはいけないことを認めることになります。
 
 これも、コミュニケーションであることを忘れないでください。

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