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HOTERES EYE ランプライトブックスホテル名古屋 

コンセプトは本屋が運営するホテル「本の世界を旅する」ために泊まるという提案

【月刊HOTERES 2018年06月号】
2018年06月15日(金)
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「モデレートツイン」(18㎡・12 室)はもっとも広い客室タイプ。2 名利用時の快適性をふまえて仕切られた書斎コーナーが心憎い
「モデレートシングル」(13㎡・12 室)。コンパクトながらもビジネスに適した長テーブル、リーディングソファを配し、快適な空間に仕上げた

 
 1 階に設けた24 時間営業の「ランプライトブックスカフェ」には、東京・丸の内「マルノウチリーディングスタイル」の運営チームが、旅とミステリーを中心にセレクトした約3000 冊の本と雑貨が並ぶ。パンやコーヒーなどと一緒に本を手に取り、読むことができるこのスペースは宿泊者以外でも利用できることから、街の新たなオアシスとして親しまれている。さらに「本屋がホテルを運営する」というコンセプトのもと設計した客室もまた、コンパクトながら読書に配慮した快適な空間となっている。
 
 全70 室の客室には、ホテルが推奨する本が数冊ディスプレイされている。仮に自分の趣向にそぐわないジャンルだったとしても、手に取ってみることで未知の世界に誘う…つまり“ 本を通じて新たな旅” を感じてほしいという思いが込められている。ほかにも快適な読書環境のために採用した、目に優しい照明や調整可能なリーディングランプ、オットマン付きのリーディングソファなど。1階のカフェとは違ったリラックス・読書空間を用意している。またバス・トイレ別だが、あえてバスタブのないシャワールームにしたのも、部屋で過ごすための空間を最適にする取捨選択とも言える。
 
 年々、ホテルの開発軒数は増加しており、ホステルやおしゃれなカプセルホテル、加えて民泊もまた数を増やしている。単に寝泊りするだけならば宿泊可能な施設の分母は増大する中、ここに泊まる価値となる差別化をどう発信していくかが求められている。ランプライトブックスホテル名古屋は、本の世界を旅するという提案と“ ここに泊まる価値” を融合した、ホテルの新しい在り方を感じさせる。

宿泊者限定のモーニングセット(700 円・税込み)、サンド2 種とドリンクが選べてミニサラダ付き。カフェタイムには「鶏そぼろ& 八丁味噌のオープンサンド」(450 円・同)なども
「ランプライトブックスカフェ」では、宿泊者の朝食提供スペースとしても活用
下園公園に面した角地に建つ「ランプライトブックスホテル名古屋」の外観
「ランプライトブックスホテル名古屋」の西村宏夫ホテルマネージャー。同社初となるコンセプトのホテルの存在を自身も楽しんでいるという

DATA
所在地=愛知県名古屋市中区錦1-13-18/規模=地上13階、敷地面積約203㎡、延べ床面積約1701㎡/客室=70室(5種・13〜18㎡)/付帯施設=コインランドリー・自動販売機・製氷機/設計=㈱アルファワークス・㈲橋本夕紀夫デザインスタジオ/施工=松井建設㈱/所有=㈱玉善/運営=ソラーレ ホテルズ アンド リゾーツ㈱/開業日=2018年2月20日/「ランプライトブックスカフェ」同ホテル1階・30席・24時間営業(カフェは7~22時)・定休日なし

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