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第294回 北村剛史  新しい視点「ホテルの価値」向上理論 〜ホテルのシステム思考〜

第294回『今後求められるであろうホテル旅館格付け等基準の追求⑷』

【月刊HOTERES 2018年01月号】
2018年01月19日(金)
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北村剛史
Takeshi Kitamura

㈱ホテル格付研究所 代表取締役所長
㈱日本ホテルアプレイザル 取締役
不動産鑑定士、MA(I 米国不動産鑑定士)、FRICS(英国ロイヤル・チャータード・サベイヤーズ協会フェロー)、CRE(米国不動産カウンセラー)慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科附属システムデザイン・マネジメント研究所研究員。ホテル・旅館の不動産鑑定評価会社である㈱日本ホテルアプレイザルの取締役。慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科では「ホテル・旅館の人格性、パーソナリティー」をテーマに研究活動に従事

 
 弊社では、個別施設向けのホテル旅館格付け基準も用意しつつ、観光庁による「観光圏の整備事業」において認定を受けた全国の観光圏が、平成26 年6 月13 日に立ち上げた全国観光圏推進協議会との共同プロジェクトであり、ホテル、旅館、民宿およびペンションに対する品質認証制度である「SAKURAQUALITY」を進めています。本プロジェクトは今年度初めて全国規模(全国13 観光圏)での宿泊施設調査を開始しており、来年度には同協議会を通じて品質調査結果が開示される予定です。
 
 品質認証では、特に外国人観光客向けに安全性や快適性を中心とした調査項目に基づきサービス面や施設面をチェックし、1 サクラから5 サクラで表現します。調査結果や調査項目は事業会社の了解を得た際に公表されます。本プロジェクトはあくまで「品質認証」であり、「格付け」ではありません。つまり、顧客視点を中心とし、顧客配慮レベルの高低をハードウエア、ソフトウエア、ヒューマンウエアそれぞれについて覆面調査であるインスペクション調査結果から調査対象施設の評価を決定する「格付け」とは異なり、顧客視点を中心としつつも地域文化性やサステナビリティ、安全性や衛生管理の高さ等宿泊施設として外国人観光客が安心して宿泊できる施設内容となっているかに軸足を置いているのです。今回は、この品質認証とホテル旅館格付けの違いについて整理したいと思います。
 

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