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第35 回 トップ企業経営者は何を考えるのか!?

第35 回  楽天㈱ 執行役員 ライフ&レジャーカンパニー ヴァイスプレジデント トラベル事業 事業長 髙野 芳行 氏 × TOP CONNECT ㈱ 代表取締役 内田雅章

【月刊HOTERES 2018年01月号】
2018年01月12日(金)
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スポーツがもたらす恩恵
データが可能にする手法
 
内田 楽天の大きな動きによる影響などがあればお聞かせください。
 
髙野 トラベル事業部では、海外ユーザーの取り込みを推進しています。そして楽天は2016 年、スペインの名門サッカーチーム「FC バルセロナ」との4 年間のパートナーシップ契約を締結しました。昨年9 月にはアメリカ・NBA の昨シーズン優勝チームである「ゴールデンステート・ウォリアーズ」との複数年度に渡るユニフォーム・パートナー契約締結を発表しています。外から見るとイメージしづらいと思いますが、実はこのパートナー契約が、ブランド認知度の向上に非常に大きな影響力を持っているのです。
 
内田 詳しくお伺いできますか。
 
髙野 実は2004 年の楽天ゴールデンイーグルス結成後、楽天の認知度が急激に上がりました。その体験からスポーツマーケティングの影響力は実証されており、先のケースでも、同様の効果が得られるのではないかと期待しているのです。特にサッカーは世界中で親和性の高いスポーツです。FC バルセロナの試合を観戦した人がユニフォームを見て、「Rakuten」の名前を認知されることで、海外におけるそのブランド力や信用性が増します。それが結果的には、トラベルを含めた楽天が提供するサービスの利用促進につながっていくのです。もちろん私たちもそのための営業を行なっていきますし、海外OTA とも十分に競争できると信じています。
 
内田 それでは最後に今後の動向についてお聞かせください。
 
髙野 まずは「ブランド」で、これはすでに述べた通りです。そして、セールの実施やテレビCM による露出、宿泊施設側が自由な割引率やタイミングで発行できる「宿クーポン」などのプロモーション施策強化は今年も継続していく予定です。
 
 そして昨年はもう一つ大きな出来事として、楽天と電通の協業による新会社「楽天データマーケティング㈱」が設立されました。このことも表しているとおり、世の中のオンライン化が進む中、ビッグデータは重要性を増しており、より多様な会員顧客へのアプローチを可能にするものです。さらに楽天グループは、楽天市場をはじめさまざまなサービスを擁するため、膨大にして多種多様な会員データを保有しています。トラベル事業としても、そのデータ活用に取り組み、マーケティング活動の最適化と効果の最大化を目指し、これまで以上に宿泊施設にとって必要とされるプラットフォームとなっていきたいと考えております。
 
内田 データの活用による新たなアプローチ、非常に楽しみですね。本日はありがとうございました。


「楽天トラベルEXPO 2017」において、楽天トラベルの代表者として、楽天トラベルの戦略について語った髙野氏

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