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第1回 Part2 【インタビュー】NO STAY NO LIFE” ~ オンリーワンの宿づくり ver.2 ~

MINIMAL LUXURY, 安藤忠雄建築のデスティネーション 瀬戸内リトリート 青凪

【週刊ホテルレストラン2017年11月03日号】
2017年11月03日(金)
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「光を見つける。磨いて、届ける。」瀬戸内リトリート青凪の運営を初めとする国内屈指のラグジュアリーホテル運営やコンサルティングなどを数多く手掛ける㈱温故知新。本誌では、松山知樹社長に設立経緯やビジョンなどを、瀬戸内リトリート青凪 総支配人の吉成太一氏に現状をインタビューした。

株式会社温故知新

代表者:代表取締役 松山 知樹
所在地:〒107-0062 東京都港区南青山1-16-2 セブ
ンシーズテラス1F
設立:2011 年
主な事業内容:四国最高級のホテル「瀬戸内リトリート青凪」の直営、富山最高級のホテル「リバーリトリート雅樂倶」の運営支援、その他ホテル旅館のプロデュース、開業支援、再生・復興支援など。
URL:http://www.okcs.co.jp/

㈱温故知新 代表取締役
松山知樹氏

〈プロフィール〉1998 年東京大学大学院都市工学修士。ボストンコンサルティンググループを経て、2000 年ドリームインキュベータ創業に参画。2005 年より星野リゾートにてゴールドマンサックスグループとの共同事業である旅館再生事業の責任者、同社取締役を経て、2011 年㈱温故知新創業。スモールラグジュアリーホテルの経営から新規ホテルの企画プロデュースまで幅広くおこなっている。2017 年にはビジョンに共感する40名の個人を株主に受け入れた。日本における「地方創生」のキーパーソンの一人。

現週刊ホテルレストラン 編集部
コンサルティングチームマネージャー
林田研二

〈プロフィール〉2006 年青山学院大学国際マネジメント研究科卒業(MBA)。星野リゾートにて旅館再生事業に従事。再生旅館の総支配人を経験。その後投資ファンドにて食品会社の事業再生に当たる。リゾート運営会社にて15 施設の統括責任者、飲食事業責任者を経て、オータパブリケイションズ入社。

“ 温故知新” に込めた
「ホテル・旅館を通じ地域の魅力を創出する
『光』のような存在でありたい」という思い

❐ まずは、会社設立までの経緯についてご紹介をお願いします。


 私の出身は大阪なのですが大学進学にともない上京し都市計画を専攻しました。バブルの終えんを迎えている中で都市計画を通じ地方・地域の在り方を私なりに模索していました。卒業後は外資コンサルティング会社を経てベンチャー支援企業の創業に参画、2005 年から星野リゾートで旅館再生事業に携わることになり、5 年ほど国内温泉旅館のターンアラウンド業務に従事していました。

 もともとベンチャー志向があり、以前から起業したいと考えていました。星野リゾートとは違ったやり方で、旅館やリゾート事業を主軸とし、地域の“光”を見つけて、輝かせていくことが私のミッションであると再認識し、2011 年に起業しました。

 どこがどうとは具体的にお伝えしにくいですが、当社支援先はほぼすべて、売り上げ2-5 割増、数千万単位の増益になっております。

❐ 瀬戸内リトリート青凪の運営するに至った経緯を教えてください

 起業1 カ月後に東日本大震災があったため、東北の旅館復興計画づくりが当初業務の中心でした。その後全国に範囲を広げ、ほぼすべての施設で売上2-5 割アップ、年数千万の増益を達成するなど実績を積み重ねて参りました。一方で、もともと運営会社を指向しておりましたので、常にチャンスをうかがっていました。ご縁があり、美術館をリノベーションしてホテル化する計画、つまり現在の「瀬戸内リトリート青凪」を運営する機会に恵まれました。

❐ 現在の瀬戸内リトリート青凪の業績はいかがですか?

 首都圏や海外からのゲストが多く、「宿」そのものがデスティネーションになっていると感じています。富裕層や情報発信力の強い方も多く、経済的、あるいは愛媛の魅力を発信する上で、少なからず貢献できていると自負しています。現在の稼働率は8 割弱といったところですが、この宿のポテンシャルはまだまだこんなものではありません。さまざまな新しい企画も構想中、どんどん磨き上げていくつもりです。

❐ 経営上心掛けていることはありますか?

 コンセプト優先、ケチらない、情報共有、法令順守です。
 ホテルや旅館は変動費が少ない業界で、稼働次第でほぼ収支が決着します。稼働を確保するために適切なコンセプトを設定、きちんとデリバリーすること。これが一番大切です。ただ、このあたりはデザインと同様に、「センス」が問われる部分でもあり、誰でもできることとは思いません。

 ケチらないとは、ただでさえ少ない変動費を削らないということです。効率を追いすぎると良いことは無いというのが、私の経験則です。ムダは削りますが、商品性を損ねてはなりません。

 また、情報共有のためにIT 化を推進しており、ほぼすべての情報がクラウド化されています。新しいものも積極的に取り入れるようにしており、この秋からはHandy も導入予定です。

 最後に法令順守。当社では働く人を大切にしており、残業代も法定通り支給しています。バースデイ休暇などの制度も導入しました。当社は業界一般と比べ、残業時間自体も少ないと思います。


持続的な地域活性化に寄与する
" 思いを引き継ぐ事業承継"


❐ 今後のビジョンについてお尋ねします。

 宿泊業界で長らく続いていた「事業再生」の需要はすでに一巡したと考えており、当社では今後、「事業承継」を事業の柱にしていきたいと考えております。負債整理の必要のない健全な経営状況でありながらも、個人保証付きの負債を引き継ぐ先が定まらないホテル・旅館は少なくありません。少子高齢化、首都圏への人口集中がその背景にあります。私たちが手掛けていきたいのは、地域経済を支える中心的存在でもあるこういったホテルや旅館を「弊社自身が継承」し、持続的な地域活性化に貢献していくことです。

 具体的には、当社の実績を信頼してくださっている投資家と組むことになります。また、いきなり買収するようなことはせず、いったん、マーケティング支援からスタートし「お互いの相性」をみることに大きな特徴があります。その間に業績が上がればオーナー様にもメリットがあり、承継自体を途中でやめることも可能です。

 オーナー様には、どうしても大切にしたいもの、信用の無い人に売りたくない、結果を見届けたい、なるべく高く手放したい、従業員の処遇など、さまざまな「思い」があります。当社では承継前に一定のランデブー期間を設けることで、こういった「思いごと」事業を引き継ぎます。「思いを引き継ぐ事業承継」、日本で初めてのスキームかと思います。

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